第33話

嫌がらせ
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2021/06/23 12:46

『いっ…。』

次のファンレターを取ろうとしたら、指を切った感じがした。

紙で切っちゃったのかなって思ったら、カッターの刃の部分が付いてた。

『……ぇ。』

恐る恐る中を開けた。
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あなたちゃんへ

なんで生きてるんですか?
あなたが死んでも誰も悲しみません。
うざいです。
はやく消えてください。
タヒんでください。
関ジュに近づかないでください。
早くジャニーズ辞めてください。

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『……。』

末澤「ただいまーー」

『…あ、おかえり!!』

末澤「…どうしたん?」

『あ、いや、その、ファンレター読んでてらうれしくてさ。』

『あのねあのね、さっき「あなたちゃんは本当にお姫さまみたいにかわいい」って言ってくれてる人がいてん!!』

末澤「そっか、良かったな。」

末澤「俺も、あなたはお姫さまみたいやと思う。」

『…ありがと。』

末澤「…!?」

末澤「え、え、な、なんで泣いてるん?」

『え、泣いてなんか…』

そう言いながら、頬を触ったら冷たかった。

…あれで傷ついてたら相手の思うツボ。

ジャニーズなんて、やっていけない。



けど……

『うわぁぁああん!泣』

末澤「…よしよし。俺が傍におるからな。」

『グスッ…』

『せいちゃん…だいすき。』

末澤「…俺も。」

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