そうだ、忘れていた。
松慎くんはストーカー。そして私の好きな人を唯一知っていると言う最強ポジション。
しかも名前も発しているからもう勝ち目がない。
そう言って私の方を向き、微笑んだ。
本当に嬉しそうで、なにがそんなに嬉しいのかわからないし、どうしてそんなに私を追いかけるのかもわからなかった。
なんてまっすぐな人なんだろうか。
好きな人バレしてるのにそれでも折れない松慎くんを少しだけ尊敬するよ。
私だったらバレた瞬間諦めるのになあって。
私をじっと見つめて一向に動く気配がない。
これは私がなんか松慎くんに言わないといけないんだな、と少しだけ察した。
けれど、何を言えば良いんだ...??
どれだけ言葉を探しても一切出てこなかった結果、「また今度」という答えを出してしまった。
なんだか、申し訳ないと思う。
首をかしげて言った松慎くん。
思わず松慎くんと目を合わせると、松慎くんはそれに気づいて微笑んでくれた。
その不意打ちに、思わずドキッと心を高鳴らせた。
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ゴールド、有難うございます!!!!
まさかまさかのゴールド達成本当に嬉しいです!!
ゴールドに行けたのは目に止めていただいた一人一人の読者様のおかげです!!!
これからも頑張っていきたいので宜しくお願い致します!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!