第101話

蝶屋敷
1,896
2021/08/29 06:32
In蝶屋敷
(なまえ)
あなた
失礼しまーす
神崎アオイ
神崎アオイ
あらあなたのニックネーム!
しのぶ様からお話は聞いてるよ!
早速だけどこっち手伝って!
(なまえ)
あなた
わかった!
水がたれている床にコップを置いたり、水がいっぱいになったコップの水を捨てて置き直したり、濡れてしまった布団を干したり、
色々と手伝っているうちに、ようやく一段落ついた頃にはいつの間にか夜になっていた
モブ
モブ
あ、あの!葉柱様ですか?
玄関に座っていると誰かに後ろから声をかけられた。
この気配─
(なまえ)
あなた
傷薬ちゃんだ!
モブ
モブ
お久し振りです!
(なまえ)
あなた
久しぶり!
実弥との合同任務で知り合った後輩隊士だ
(詳しくは68話を見てね!)
(なまえ)
あなた
元気だった?
モブ
モブ
はい…
(なまえ)
あなた
あれ?でもちょっと痩せた?
顔色も悪いし…
モブ
モブ
実は…同じ育手の所で修行して一緒に最終選別を突破した姉弟子がいるのですが…彼女が最近任務で…な、亡くなってしまって…
モブ
モブ
私、鬼殺隊に入ったのも家族を鬼に殺されたからで…今度は私なんじゃないかと思ってしまって…
モブ
モブ
眠れなくなってご飯も喉を通らなくなって…
こんな時、どうしたらいいのだろうか、
辛かったね
忘れろ
鬼殺隊辞めたら
甘ったれるな
怖がらないで

しのぶちゃんだったらどうするかな
杏寿郎だったら
実弥だったら
義勇だったら
真希だったら
憂太だったら
五条先生だったら

私だったら、どうして欲しいかな
(なまえ)
あなた
大切な人が亡くなって、辛いのは私にはよくわからないけど、もし傷薬ちゃんが辛いのなら鬼殺隊を少しの間、休んだら?
それで、少し考えてみなよ。これからどうしたいのか。
鬼殺隊をまだ続けたいのなら続ければいい。
辛いのなら辞めればいい。
御館様はわかってくれるよ。
無理してたら鬼なんて斬れない。
私が、呪いを憎み人を恐れた様に、この子もまた、鬼を憎み恐れているんだ
モブ
モブ
【下を向いて泣き出してしまう】
(なまえ)
あなた
【立ち上がって、開いている扉を閉めてから傷薬ちゃんの横に座り直す】
モブ
モブ
ヒックヒック
(なまえ)
あなた
泣いていいよ…もっと…我慢なんか、しなくていいよ…
モブ
モブ
うわああー わ"あ"あ"ー"
(なまえ)
あなた
【着ていた羽織を脱いで傷薬ちゃんにかけて背中をトントン叩く】

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