第11話

母と、父と、兄と、私の災難だったこと
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2018/03/10 07:41
人間なんて、誰も信用できない


そう思ってた
藍
ただいま...
ポッキー
ポッキー
おかえりー
藍
なんや、いたんかい
ポッキー
ポッキー
兄に向かってなんてことを...(๐• ·̭ •๐)
藍
はいはい、すみませんでした
ポッキー
ポッキー
うー、ま、学校生活楽し?
藍
普通、風邪は?治ったの?
ポッキー
ポッキー
うん
藍
なら、明日からは学校行けるね
ポッキー
ポッキー
あー、勉強したくないー
藍
我慢して
この人は兄さん、父の方の息子で血は繋がってない
藍
...兄さんはさ、嫌だとは思わないの?吸血鬼といて
ポッキー
ポッキー
...別に?
藍
...凄いね、私なら耐えられないかも
ポッキー
ポッキー
そうか…まあ、確かに父を殺した種族、吸血鬼といるんだからな
藍
私の父は、吸血鬼に殺された
自分の欲しか、考えない、吸血鬼に...

母も、兄も、吸血鬼を憎んだ

母は、願ったみたいだ
その頃、お腹の中にいた、私に

「この子は吸血鬼ではなく人間に、あんな吸血鬼になったら可哀想...」

母は、元吸血鬼だった、初恋の人、父の血を吸い、人間になったのだ
母の願いは、叶わなかった

それでも、母は大切に育ててくれた
ポッキー
ポッキー
...吸血鬼であっても、藍が大切な妹だということには変わりない
藍
...あっそ
私の兄は、妹思いだったんだ...


よかった

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