アランさんにお屋敷の中を説明してもらって、ようやく構造がつかめてきた。
そして今は図書館にいる。
そう。アランさんも一緒に。
何故かって?
だって、可愛いミシアを誰かに見せたいじゃん!
それに、アランさんは口も固そうだし、信用できそうだから、造形魔法も見せていいかなって。
アランさんは検討もつかないみたい。
まぁ、ミシアが言ってたことが正しければ、私が魔法を使うなんて思わないだろう。
どうだ!
というように、腰にてを当ててふんぞり返る。
ぶっちゃけ、そんなドヤることでもないんだけど、やってみたかったから。
あ、ヤバい、確かによく考えてみれば、3歳児の物言いじゃないな………
振り替えれば、けっこう3歳児にしてはおかしい事ばかりしてるな、私。
ここでは目立たず、質素堅実に、平和な人生を歩むのではなかったのか、私!
ここで私が以上だと言うことがばれたら、そんなことできなくなるじゃないか………
でも、そもそも前世からイレギュラーで、それが転生していると言う時点で、相当なイレギュラーなんじゃ………
しかも、これから見せるのは造形魔法。
私にとっては何てこと無い魔法だけど、この時代の人たちにとっては、難解な魔法。
私がイレギュラーってばれるのは、時間の問題なのか………?
それに、たぶんこれからも、造形魔法以上の魔法をどんどん使うだろう。
造形魔法でさえ難解とされること時代では、
そんな魔法たちを使ったら、どうなるのだろう………
………もう、、この際、開き直って素で行くか?
うん、素で行こう!
精一杯のどや顔でいい放ってやった………ッ!
あれ、なんで二人とも死んだ魚のような目を………?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。