第5話

5話
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2020/07/24 03:00
ラナ・リハイント
ふぅ……


ラナです。


今、この国やこの家に関する本をすべて読み終わったところ。


大分わかってきた。






まず驚いたことが、今は運命の魔女が生きていた時代から1000年たっていたこと。


そりゃあ、私の中の常識が通じないわけだ。

1000年もたっていたら変わらないものよりも変わったものの方が多いのだから。





そして二つ目。
この国がこの世界においての、三大大国の一国だったこと。


私、そんなすごい国に生まれたんだ。





三つ目。
父の兄弟が不審な死にかたをしていること。。

これは、闇が深そうだな………





まぁ、驚いたことと言えば、こんなところでしょうか。



他にもわかったことは、リハイント家は伯爵家だったということ。

つまり私は伯爵令嬢というわけです。

それに、やっぱり両親は政略結婚。

まぁ、最初にお父様が「離縁」と口にした時点で気づいてはいたんだけど。


お父様、あの様子だと愛人とかつくってそう…


多分夫婦の仲は修復不可能。


ひどい状態。






知りたかった情報はこれくらいかな。

それにしても、骨がおれる仕事だった。


絵本を読んでいる振りをしながらその間に本を挟んで読んでいたので、読みづらかったし。



ラナ・リハイント
さてと、もどりますか……
ミシア
戻るのですか?
ラナ・リハイント
わあっ?!
ミシア
あ、驚かせてしまいましたか。
申し訳ございません。

び、びっくりした………



ミシア、何者ですか?!




今、気配が全くしなかったんですけど?!

ラナ・リハイント
だいじょうぶです、ちょっとビックリしましたけど。
ミシア
……ラナ様って、変わってますよね。
ラナ・リハイント
そうですか?
ミシア
普通のご令嬢はラナ様くらいの年は大抵おしゃれに夢中なんですけどね……
ラナ・リハイント
でも、わたしはほんをよむほうがすきなので!
ミシア
そうですか。


あ、ミシアが笑った………


口元だけでわかる、絶対かわいい。
絶対かわいいのに……前髪で隠してしまうなんてもったいない!





私の中で何か変なスイッチが入ってしまった。




もう、止まれないです。
ラナ・リハイント
ミシア!
ミシア
は、はい!
ラナ・リハイント
かわいく、なりましょ?(ニコ
ミシア
か、かわいく……ですか?
ラナ・リハイント
そう!かわいく、です!
ラナ・リハイント
ミシアはぜったいにかわいいです。
それなのにまえがみがながくてかおがよくみてないなんて、そんしてます!
ミシア
は、はぁ………
ラナ・リハイント
ということで、かわいくなりましょ?


ミシアは戸惑っているようですが、関係ない!


絶対にミシアをかわいくするまでやめませんよ~!





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