しくじったぁぁ!
ミシアが高度な魔法って言ってたから気を付けようと思ってたのに!
よ、よかったぁぁぁ
なんか違う感じに勘違いしてるけど今は好都合だ。
そう言ってアランさんは花壇の道を歩き始めた。
それにしても、ここの花壇は本当にきれいだ。
全部アランさんが手入れしているのだろうか。
もしやれるのであればぜひやってみたい!
前世でも植物は大好きだったから、植物を育ててみたいという気持ちはある。
アランさんは、ふっと笑って、そう言った。
おお、アランさん、意識してなかったけど、改めてみるとイケメンだな。
優しくて、真面目そうだし、さぞかしモテるのだろう。
これであとは、ミシアのためにピンを作るだけですね!
それじゃあ、早速図書室に戻って………
帰りかた、わからないんだった………
どうしよう………
迷子になって偶然アランさんに出会ったということを、忘れてた………
あ、アランさんがいてくれて良かった………
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。