第11話

11話
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2020/10/29 02:00





はい、今お母様の部屋に戻っている途中。





いろんな人とすれ違うけど、ほとんどの人がメイドさんや執事さんだな。


まぁ、貴族の家だし、当たり前………なのかな?



それにしても、誰も話しかけてこない……


嫌われてるのかな………?




え、もしそうだったら、すごくショックなんだけど。
………これは他の人たちとも仲良くなる作戦を練らなきゃかな。





そんなことを考えながら歩いていると。



エリック・リハイント(父)
ん?
ラナ・リハイント
…ん?






この人……………………………………………………………








お父様か。
いや、忘れてた訳じゃないよ?


でもさ、初対面でいらない的なこと言われたら思い出したくないじゃん。



しかも、あっちは私が誰かまだ気づいていない様子。


エリック・リハイント(父)
何でここに子供が?


おい、あんたの娘だぞ
エリック・リハイント(父)
………………………ああ、ラナか。






………………………………ぶっ殺したいぃ



別に望まれてないってわかってるし?


愛せとは言わないけど?


いくらなんでも存在忘れるのはないと思いますけどねぇぇぇぇ


自分の娘だろ、覚えろよ




エリック・リハイント(父)
あまり勝手なことはするなよ






この人死刑にしても良いですかね。


このラナ様の魔法で消し炭にしてやりましょうかぁ~?



しかもそのままどっか行ったし。

ラナ・リハイント
つぎあったらほんきでけしずみにしようか…


うん、決定。


次会って今のようなことがあったら絶対に魔法ぶつけてやる。



とまぁ、そんな物騒なことを考えながらお母様のもとへ戻る。

ラナ・リハイント
おかあさま~
マリア・リハイント(母)
あらラナ、お帰り。
マリア・リハイント(母)
図書室へは行けた?
ラナ・リハイント
はい、いけました!
マリア・リハイント(母)
よかったわ。



うん、お母様、すごくいい人。


どっかの誰かとは大違いだね。



それにしても、行く前は普通だったのに、今はなんか服が変わってるような…………?


これから何かあるのかな。
マリア・リハイント(母)
あぁ、そうだ、ラナ。
マリア・リハイント(母)
この後あなたのお姉様たちが来るの。
ラナ・リハイント
おねえさま?


あぁ、そういえば、どっかの誰かが私が生まれたときにまた・・女かって言ってたな。


そっか、お姉様がいるのか。

マリア・リハイント(母)
安心してちょうだいね、あの子達は、悪い子じゃないのよ。
マリア・リハイント(母)
ただ…………
ラナ・リハイント
ただ?



え、雲行き怪しくないですかお母様。

問題児かなんかなの、お姉様って。
マリア・リハイント(母)
少し、いえ、かなり?騒がしいだけなの。
マリア・リハイント(母)
ほんとに、悪い子達じゃないのよ?
ラナ・リハイント
さわがしい………?


しかも、かなり?


そんなに騒がしいの……?



とそのとき、



バンッ




ドアが空いた。

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