第4話

- 3 - どこの国から?
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2021/08/23 14:08
リドル
首をはねろオフ・ウィズ・ユアヘッド』!!
グリム
ふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?
あなた
首輪……?
ユウ
リード付けたらいいんじゃない?
リドル
ハートの女王の法律・第23条
『祭典の場に猫を連れ込んではならない』
あなた
狸から猫になった…………
リドル
猫であるキミの乱入は重大な法律ルール違反だ。
即刻退場してもらおうか。
グリム
オレ様は猫でもねぇ〜〜っ!!
ユウ
じゃあなんやw
グリム
こんな首輪すぐに燃やして……
あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!
リドル
ふん!ボクがその首輪を外すまではキミは魔法を使えないただの猫同然さ。
グリム
に、にゃにー!?
オレ様はペットじゃねーんだゾ!
リドル
心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ。
リドル
ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。
ユウ
チートだ……
アズール
いや〜、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。
アズール
絶対に欲しい……じゃなくて。
僕なら絶対にかけられたくありません。
ユウ
欲がただ漏れじゃん……
クロウリー
どうにかしてください!
貴方の使い魔でしょう!?
クロウリー
しっかり躾を…………え?貴方達のじゃない?
ユウ
見知らぬケモノ!!!!!!!!!
クロウリー
……そ、そうでしたっけ?
クロウリー
ごほん!では、学園外に放り出しておきましょう。鍋にしたりはしません。私、優しいので。
あなた
……本当に狸って美味しいの……
ユウ
例えオモロwwww
クロウリー
誰かお願いします。
グリム
ぎにゃー!離すんだゾ!
グリム
オレ様は……絶対、絶対!
グリム
大魔法士になってやるんだゾー……!
あなた
……なんであんなに必死なんだろうな…………
クロウリー
さあさあ、次は貴方の番ですよ。
あなた
…………?
クロウリー
貴方です。ユウくんの隣に居る方。
あなた
あ、……僕ですか…………?
クロウリー
貴方しか居ないでしょう?
あなた
………………
闇の鏡
汝の名を告げよ
あなた
…………宵鏡
闇の鏡
汝の魂の形は…………
闇の鏡
………………
闇の鏡
………………
闇の鏡
わからぬ
あなた
また……?
闇の鏡
この者からは魔力は感じられるが、魔力量が多すぎる故、底が全く分からない。又、魂の形も、どの寮にも相応しい。
闇の鏡
よって好きな寮を選ぶがよい!
ザワザワザワザワ
あなた
情報量が多すぎてキャパオーバーしそう……
クロウリー
なんと……
クロウリー
君、名前は?
あなた
……宵鏡ですが
クロウリー
ヨイキョウ?
ユウ
カタコトww
ユウ
あれ、でも俺が聞いた名前と違うってことは『宵猫』が苗字?
あなた
うん。
ユウ
うわ、どっちもいい名前
あなた
ユウくんの名前もいいと思うけど、
ユウ
ふえ、イケメン……
クロウリー
とにかく!君はどの寮に入りたいですか?
あなた
……別に生活が出来ればそれで……
クロウリー
ふむ……
クロウリー
まあ、考えて置いてください!
クロウリー
少々予定外のトラブルはありましたが入学式はこれにて閉会です。
クロウリー
各寮長は一度新入生をつれて寮へ戻ってください。
その後すぐに!もう一度鏡の間に来てくださいね。
クロウリー
……ん?そういえば、ディアソムニア寮、寮長のドラコニアくんの姿が見えないようですが……
獅子の耳を持つ男
アイツがいないのはいつものこどだろ?
ターバンの男
あれ?もしかして誰も式のこと伝えてないのか?
美しい男
そんなに言うならアンタが伝えてやればよかったじゃない。
ターバンの男
うーん。でもオレ、アイツのことあんま知らないんだよなー。
ザワザワザワザワ
生徒
ドラコニアって……
まさか''あの''マレウス・ドラコニア?
生徒
この学校に通ってるってマジだったのかよ。
生徒
怖えぇ……。
老人口調の男
__おお、やはり。
老人口調の男
もしやと思って来てみたがマレウスは来ておらなんだか。
老人口調の男
''また''式典の知らせが届いていなかったと見える。
アズール
申しわけありません。
決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ。
リドル
どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。
老人口調の男
まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。……あやつ、拗ねていなければ良いが……
クロウリー
__さて、ユウさん。
大変残念なことですが……
クロウリー
貴方には、この学園から出て行ってもらわねばなりません。
クロウリー
魔法の力を持たない者をこの学園へ入学させるわけにはいかない。
クロウリー
心配はいりません。闇の鏡がすぐに故郷へ送り返してくれるでしょう。
クロウリー
さあ、扉の中へ。強く故郷のことを念じて…………
ユウ
長い夢だった………………
あなた
え、僕は…………?
クロウリー
さあ闇の鏡よ!
この者をあるべき場所へ導きたまえ!!
闇の鏡
………………
クロウリー
ゴ、ゴホン……もう一度。
闇の鏡よ!この者を……
闇の鏡
どこにもない……
クロウリー
え?
ユウ
はあ?
闇の鏡
この者のあるべき場所はこの世界のどこにも無い……
闇の鏡
無である。
ユウ
んーー?この鏡不良品なんじゃないかなー?壊そー笑
あなた
ユウくん……
クロウリー
なんですって?そんなこと有り得ない!ああ、もう今日は有り得ないのオンパレードです。
ユウ
それはこっちのセリフ(* 'ᵕ' )ダヨッ!
闇の鏡
………………
ユウ
くそっ!なんも喋らねぇじゃん!!!!この鏡やっぱり不良品だと思うなッ!!!!!!!
クロウリー
私が学園長になってから、こんなことは初めてでどうしていいか……。
クロウリー
そもそも貴方どこの国から来たんです?
ユウ
日本に決まってるだろぉぉおおおおお!!!!!!!早よ帰らせろやぁぁぁああああああ!!!!!
あなた
言うのは都道府県では無いんだね……
to be continued

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