前の話
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HRの鐘が鳴り響く。
今日は珍しく仲良い奴が休みだ。
「えー、昨日〇〇君が亡くなりました」
え?なぜだ何があったんだ?そう思っていると先生が続きを言う。
「〇〇君は自殺しました」
自殺?あいつが?意味が分からない。
「〇〇お前だろいつもいじってるし」
は?俺が?何言ってんだコイツ。
「何言ってんすかいじってましたけどあいつもいじってましたけど」
「口ごたえするな!!」
一瞬で場が静まる。
それからの俺は学校をサボってゲーセンに入れ侵った。中学の初日だけは行った
「ねぇ、定期テストに僕が君に勝ったら言うこと一つ聞いてくれる?」
「いいよ俺に勝てたらね」
それから俺はそいつに負けることなく三年の学期末になった。
「これで終わりだな」
「そうだね」
今回も勝つかと思ったが負けてしまった。
「何をすればいい?」
「君は何故学校に来ないの?」
「それでいいのか?」
「あぁ」
あの件を話すと納得したようだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。