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第5話

記憶と自分
地球異形壊滅軍に所属している者は全員、軍の敷地内にある寮に住んでいる。しかも、一人一部屋という豪華さだ。これには俺も驚いてしまった。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
はぁ…今日も平和だったな…。
一人一部屋といっても、これは第10部署だけの話らしい。他の部署は、少なくとも何百人いくかいかないかくらいのところにいるのだと言う。そうなると、自然と何人で一部屋となるわけだ。…しかも第10部署の寮だけ、他の寮とは少し離れたところにあるのも一つのいいところではある。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
シャワーでも浴びよう…。
そう言うと、俺はタオルやシャンプーなどの必要な物を用意して部屋を出て行った。
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フィル・アイザック
フィル・アイザック
今日は誰も入ってないか…。
第10部署の寮の悪いところを一つあげるとすれば……お風呂が共同であるところだ。しかもシャンプーや石鹸などは、すべて持参しなければならない。はっきり言って面倒だ。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
今日はゆっくり風呂に入れるな…。
そう言いながら俺は、服を脱いでシャワーの方へと行った。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
……………。
シャワーを浴びながら、俺は今後どうするかを考えていた。それと同時に昔のことを思い出そうとしていた。
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俺には昔の記憶がない。気付いた時には自分がどこにいるのかすら分からなかった。幸いなことに、名前と年齢、あと自分の住んでた家をうっすらとだけど覚えていた。しかし、その家がどこにあるのかは、分からないままだった。帰る当てもなくしばらく町をうろうろしていると、一人の男が声をかけてきた。それが、ヴァルさんだった。
ヴァル・フィランダー
ヴァル・フィランダー
やぁ、どうしたんだい?そんなに困った顔をして。話してくれないか?
フィル・アイザック
フィル・アイザック
…べつに。
ヴァル・フィランダー
ヴァル・フィランダー
無理にとは言わないよ。ただ、君が困っているような気がしてね。ほおっておけなかったんだ。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
…帰る家がないんだ。俺には。
ヴァル・フィランダー
ヴァル・フィランダー
フム、なるほどね。
ヴァルさんは、続けてこう言った。
ヴァル・フィランダー
ヴァル・フィランダー
なら、ここに興味ないかい?今人手が足りなくてね。
そう言って渡されたのが、地球異形壊滅軍への
『推薦書』だった。
ヴァル・フィランダー
ヴァル・フィランダー
どうだい?興味ないかい?ここなら寮で暮らせるし、仕事にもできる。…まぁ、決めるのは君次第だけど…
フィル・アイザック
フィル・アイザック
行きます。そこに。
俺はなぜか即答していた。でも俺にはここしかない、ここしかないんだ!、と心の中で思っていた。俺はここに引き寄せられているような気がした。そして、ヴァルさんは俺にこう言った。
ヴァル・フィランダー
ヴァル・フィランダー
…わかった。君の思いがそれなら、僕は否定しないさ。ま、誘ったのは僕からなんだけどね。車を用意してくれ。
そうして俺は、軍隊の者の証である顔の紋章を入れ、正式に軍の一員となった。
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フィル・アイザック
フィル・アイザック
ふぅ…さっぱりした。
ガラガラガラ…
アルベルト・カルード・マリオン・ジョーイ
アルベルト・カルード・マリオン・ジョーイ
おや、フィル殿ではないか!!
デュラン・カルロス
デュラン・カルロス
…フィル…風呂上がり…?
フィル・アイザック
フィル・アイザック
はい。ちょうど今、上がったところです。
アルベルト・カルード・マリオン・ジョーイ
アルベルト・カルード・マリオン・ジョーイ
そうかそうか!我々も早く入ろう!デュラン殿!!はっはっは!!
デュラン・カルロス
デュラン・カルロス
…じゃあね…また…明日。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
はい、失礼します。
    〜廊下〜
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
行きますよ!アイトくん!
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
いーやーだー!絶対行かない!!
フィル・アイザック
フィル・アイザック
…どうしたんですか?フロイドさん。
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
あ、フィルさん!ちょうど良かった。アイトくんを風呂に連れて行くの手伝ってください!
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
フィルくん?!お願い!フロくんを止めて!!
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
不衛生です、アイトくん!臭くなってもいいんですか?!
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
いいもん!!香水つけてれば匂いも気にならないでしょ?!
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
だとしても、洗わないと皮脂でベタベタになりますよ?!
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
それはいやだーー!
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
じゃあ行きましょう!
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
それもいやーー!!
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
行きなさいって言ってるでしょうが!!
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
ひぃっ?!ごめんなさい…行きます。
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
よし、言うこと聞いて偉いですね。
フィル・アイザック
フィル・アイザック
(今のは単なる威圧では…?)
フロイド・シーザー
フロイド・シーザー
それじゃあ、失礼します。お休みなさい。フィルさん。
アイト・ユメタニ
アイト・ユメタニ
お、おやすみ〜…
フィル・アイザック
フィル・アイザック
はい、お休みです。
今日はそのまま部屋に戻って寝ることにした。

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ノロ
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よくオリジナルを描いてます。なにとぞよろしくお願いします。不定期です。
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