あなた「えっ…」
予想してなかった質問がきた。
カンタ「…誰でもいんだけどさ、トミーに言われたから来た、ってだけじゃないんだよね」
あなた「どーゆうこと?」
カンタ「助けたいから助けに来た。」
そう言ってあたしに近づく。
カンタ「俺、あなたちゃんのこと好きなんだ。初めて家に来た時から、一目惚れした」
そう言ったカンタさんの顔は、
すごく真っ赤だった。
つられて赤くなる。
カンタ「…ほんとだ。無自覚なんだっ」
あなた「どーゆう……っ!」
ぎゅっ
不意に抱きしめられた。
カンタ「俺、どっちもの気持ちを知ってる。でも諦めれなかった。選んで。トミーは俺達の家にいる。今は1人。俺と後輩達で来たから。」
抱きしめられてる状態と、
言葉の意味がすぐに理解ができない。
カンタ「俺と一緒に今日1日過ごすか、今からトミーのとこ行くか。選んで。」
そう言ってあたしから離れる。
あたしは……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!