トミー「ところでさ、ここがどこだか聞かねーの?」
あなた「あ!そーだ!ここって…」
なんかすっかり忘れてた。
ここあたしのお家でもないし、
どこだろ…
トミー「ここは俺の家!俺さ、後輩達とルームシェアしてんだよね!あなたちゃんの家、もちろん知らないし、倒れちゃったから、みんなで運んできたってわけ」
へ!?!?
富永さんの言葉に動揺が隠しきれなかった。
あなた「あ、えっ…あの…ご、ごめんなさい……」
咄嗟にでた言葉。
何にごめんなさいなんだろう。
トミー「何にごめんなの?大丈夫!それより、大丈夫?なんか寝てる間うなされてたけど…」
あ…あたし、またうなされてたんだ…
眠るとよく嫌な夢を見る。
だから、夜は嫌い。
トミー「俺で良かったら話聞くよ?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!