第47話

降り出し.7
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2019/02/01 00:43
家に着く頃には泣き止んで、

今度は緊張でしかなかった。




足が…動かない…




玄関前で固まるあたし。




カンタ「ほら、いっといで」


そう言ってあたしの背中を押す。





カンタさんの方を見ると、
悲しそうな顔で笑っていた。



あなた「ありがとう」




それだけ言って、玄関を開けた。


















カンタ、キイチ、まんずにて



キイチ「カンタさん…いいんすか?」


カンタ「なにが」


まんず「…あなたさん」




カンタ「俺、どっちも好きだからこれでいい」








車の音が遠くなるのがわかった。



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