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第1話

未来
111
2018/11/11 09:21
「あっ、」
桜の花が舞い落ちるこの景色をいつか私達 は並んでみていた。
掴もうと手を伸ばす。
まるで私の心を見透かすように
手をすり抜ける花びら
ポタっ
私は泣いていた
まるであの時のように
苦しくて辛くて
それでももがき続けた

もしもまた会えたら、
あなたは笑顔で会ってくれますか?
名前を呼んだら
振り向いてくれますか?
私はきっとこういうだろう



「ねえ、先生。」

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