子供が2人いる
でも、本当は、3人の子持ちだ
18歳の春に娘が生まれた
結婚してくれると言った父親は
結局認知すらしてくれなかった
若い私にとって未婚の
シングルマザーは、大変な役割だった
何で産んだんだろどうして子育て
なんかしてるんだろうと
そんな格闘の毎日だった
それでも娘は
すくすくと成長してくれた
初めて書いてくれた
私の顔赤いランドセル
それは秋の日の
突然の出来事だった
前夜、やけに娘が
ベタベタしてきた
大して寒くない日なのに
寒い寒いといった
熱を測っても熱はない
早く寝なさいと◯い寝した
『ママありがとうママ大好き』
娘は私に抱きついたまま眠りについた
やっと解放されたと思って
私はホットした
少しテレビを見て
私も娘の横で寝た
翌日、娘は目を覚ませなかった
起こしても起こしても
目を開けなかった
すぐに病院に駆け込んだ者の
娘はほどなくして息を引き取った
解剖、そして、事情聴取
事件性なしと判断され
原因不明の突破的な
心臓発作と説明された
(感動完結)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。