第14話

13~独りじゃない~
221
2019/05/25 02:36
それでも私は孤独(独り)じゃなかった。
お弁当を食べるときはいつも榎本がいてくれた。
私はいいって言ってるんだけどいじめられているのを気にしてるみたい。
楓
ほんとにお昼一緒じゃなくてもいいから。
春
いいんだって。
俺がそうしたいだけなんだし。
『ドキッ』





まただ。
あの日から私少しおかしいのかも知れない。
榎本が優しい言葉を言ってくれたり気遣ってくれたりするたびに、胸の奧がきゅーっとなる。
楓
……………ありがと。///
春
だから、俺がっ_______
楓
うん。知ってる。
…………ありがと///
春
おう///
いじめは彩葉ほどひどくはなかった。
悪口を言われたり、無視されるのはあるけれど、机に落書きとかがなかったからだ。
それでもやっぱり心は痛い。
でも榎本がいてくれたり″好きな私”でいることは何よりの支えになった。
春
…い………のか。
春
おい、聞いてんのか
楓
あ、えっとごめん考え事してた。。、
春
明日の放課後開けとけよ
楓
わかった!
明日の放課後か。
なんだろう。
気になる。。。
遊びにでも連れていってくれるんだろうか?
あ~考えるだけでドキドキする。
この気持ちはなんだろう。
あーあ。なんだか今日は眠れなさそう…

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