あなた「よし、帳下ろすよ？女は部屋入ってるね」


真希「いいぞ」


あなた「闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え」


帳下ろすだけでも疲れんね…


あなた「これで呪霊は出られない」


真希「暴れるか」


あなた「うん。行こ」


呪霊とご対面できるかな？


あなた「………すごい呪力」


釘崎「呪霊は出てきてないみたいですね」


真希「まだ女の中か」


あなた「煽って無理やり出そう」


真希「あなたの得意分野だな。任せた」


あなた「うぃ〜笑 嫉妬とは、相手に対して劣ることの無意識な現れにすぎない。怨望を抱く者どもは、世間の幸福を破壊するだけで世の中になんの寄与えもしない」


女「うるさい……」


あなた「嫉妬は自分で生まれて自分で育つ化け物でございますよってシェイクスピアも言ってる。ホントその通りじゃん笑」


女「うるさい！！侑くんが私を見てくれないのが悪い！！」


あなた「人のせいにするんだ。お姉さんさ、取り憑かれてるの気づいてないよね。まあ普通は気づかないんだけどさ」


なかなか出てこないな……


あなた「……今に至った原因は全部自分自身。自分が悪いよ。現状キープしてるだけじゃ望む未来はない。でもそれは全部あなたのせい！」


呪霊「ｽﾞﾙ…ィ……ｨィﾅ…ｽﾞﾙィｽﾞﾙｨｽﾞﾙｲ!!!」


あなた「あ♡出てきた〜♡もー焦ったじゃん！」


真希「手こずってたな」


あなた「ホントに……出てきたなら容赦しない」


釘崎「やりますか」


あなた「行っておいで」


ﾟ*｡:ﾟ .ﾟ*｡:ﾟ .ﾟ*｡:ﾟ .ﾟ🦋


あなた「蝶に噛まれたら痛いよ〜、かわいそ…まあ、助けるなんてことはしないけど」


呪霊「ァﾞｧ…」


あなた「蝶の糧となり消えてく……よかったじゃん。最後の最後に誰かの役に立てて」


真希「出番なしか」


釘崎「あなたさんの蝶だけで十分そうですね」


あなた「所詮2級だからね〜。お、綺麗に食べたじゃん。偉い」


真希「お前、結構な数操ってるよな。蝶」


あなた「うーん、確かに」


釘崎「いつから蝶操ってたんですか？」


あなた「小5とか？」


釘崎「はや」


あなた「これホントたまたまでさ、彫刻刀の授業で指切っちゃって血出したの。そしたら蝶が寄ってきて血飲みだすわけよ」


真希「血？」


あなた「血」


釘崎「なんで血？」


あなた「なんでだろーね」


真希「お前…高専帰ったらみっちり聞くかんな！」


あなた「ヒィ…」