小瀧side
しげの言葉で俺は目を覚めた
…いや、嘘。
本当はしげと濵ちゃんと流星が俺の日記に何かを書いているところからちょっとだけ起きてた。
でも、起きたくなかった。
きっと、俺に気を使ってくれてると思ったから
ちょっとそれに甘えてた。
だから起きずにいた。
みんなが帰っていく時に
濵ちゃんと流星がまたなって言って頭を撫でてくれる時、あまりにも嬉しくて
笑顔が零れそうだった。
必死に抑えて、次はしげって時に
あんなかっこいいことを言ってくれるとは
思わなかった。
それにきっと、
しげは俺が起きてるってことを気がついたと思う。
みんなが部屋から出ていったのを確認して
机の上に置いてある、日記と写真を
手に取った。
そう思って背表紙を向けた瞬間
なんで気が付かなかったんやろう
メンバーの大切さに。
俺はきっと言って欲しかったんやろうな…
俺がみんなにとってどんな存在なのか
俺はみんなにとって「必要」だって
言って欲しかったんだ…。
携帯📱 プルプル
突然、俺の携帯がなった。
液晶画面を見てみると
しげからLINEが来ていた。
改めて
いいメンバーに恵まれたと思った。
神様、ありがとう。
この7人に出会わせてくれて。
メールでも背表紙に書かれていたしげの言葉。
そこには俺の知らない
かっこよくて
頼もしくて
ジャニーズWESTの自慢のセンターで
ジャニーズWESTのこれからを照らしてくれる
太陽のような素敵な存在の
「重岡大毅」が居た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!