望side
朝
眩しいくらいの朝日で俺は目を覚ました。
せや、病院行かな…
今日は流星が朝から仕事らしくて
一緒に着いて来てくれへんねん。
メンバーがいないだけで
こんなに寂しいもんなんやな…。
とりあえず朝飯食べて
病院行こか。
in総合病院
あまりにもデカすぎて、不安が募る
誰でもいいからそばにいて欲しい
そう思いながら受け付きに行った
受付の人
「お預かり致します。そこの席でお待ちください。」
名前が呼ばれるまで
そんなにかからなかった。
まだ心の準備が出来てなかったけど
行くしかなかった。
この時もし流星がいたら
流星はまた昨日のように
「ついて行こか?」って
聞いてくれるかな…
そしたら俺は「お願い」って言うやろな。
俺はいくつかの検査をした。
めっちゃ疲れた
そんな検査を全て終わって
さっきまで居た場所に戻ると
なんで、どうして…………。
俺の頬が濡れてるのを感じた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!