濱田side
それから
あっという間にエンディング!
スタッフ
「今日は以上です。ありがとうございました〜。」
マネージャーに家まで送ってもらって
自分の家に着いた。
俺はそこから何もすることがなく
適当にご飯も食べて
日も暮れた頃に俺は無意識に携帯で調べていた。
望の病気について…
俺も調べて見たけど
やっぱりどれも最終的には「死」という言葉で
終わってた。
直接「死」を使って表していたり
心臓が止まる、自分で呼吸が出来なくなる
など別の意味で「死」を表現していたのもあった。
俺はその文字を見るだけで、見つめるだけで…
僕の涙が溢れた。
俺は決心したはずなのに…
望を守るって決めたはずなのに
どう守ればいいのか
どうやれば望を助けられる…?
俺がこんなんじゃあかんのに…
望の方が何倍も、何十倍も、何百倍も
不安で、怖いはずなのに…
俺、ホンマに何してんねん…
情けなくてごめんな…望
頼りなくてごめんな…望
望、望、望…
俺は
携帯の画面を望のトークLINEに開き直して
一言だけ望にメールを送って
そのままソファーで仮眠を取った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。