第18話
アメノチハレ⑱
濱田side
昨日流星に連絡した。
望のことが心配で…
ラジオ終わって直ぐに連絡した
後から流星から望の招待状に書かれてた
病院名を教えて貰った。
LINEでも分かるより
流星は1番望のそばにいたから
望の気持ちも分かるから
今もとてつもなく心配なんやろうな
多分流星がいちばんよく望のことを
分かってるし見てる。
適当に着替えて
車を走らせた。
そこまで遠くはない。
俺が着いた時には
望は検査を受けてた。
俺は部屋の前の椅子に座って
望を待ってた。
それからしばらくして
俺の前の部屋から望が出てきた
望は
俺の顔を見て泣いてた
きっと怖かったんやろうな。
俺は泣き続ける望の背中を
さすってやった
それからしばらくして
望も落ち着いた時
看護師
「小瀧さん、検査結果が出ましたので
こちらへどうぞ。」
後ろから
俺らのファンであろう声が聞こえたけど
俺は望と一緒に看護師の後をついて行って
先生から検査結果を聞いた。
先生
「小瀧望さんの検査結果の結果、
筋萎縮性側索硬化症 別名ALSです。」
はっ?今、なんて言った?
先生が言うには
この先、もっと手足が動かなくなり
最後は自分で呼吸をするのが難しい
つまり、「死」だ。
俺は隣の望が心配で
隣を見たら
ちょっと震えてたから
背中をさすってやった
先生がこう言った。
「入院どうされますか?」
先生
「では、なるべく早めに決断を。
入院のことは連絡くれれば大丈夫です。
今日は一旦これで終わりです。
では、また。」
受付も全て終わって
俺の車に向かって歩いている時
ふと望が言った。
当たり前や
誰も望のこと見捨てへんよ
それは病人だからとかそんな特別扱いじゃない
俺らは7人で1つやから。
どんな険しい壁でも
越えられる
可愛くてほっとけなくて大切な俺らの末っ子
必ず俺が、俺らが守る。