第50話
アメノチハレ㊿
重岡side
小瀧の後を追い、今は小瀧の部屋の前で
立っている状況。
そんな中かすかに聞こえる小瀧の声
時折、小瀧の泣き声も聞こえ
俺も苦しくて、部屋を開けようと
扉に手をかけた時、
後ろにいた濵ちゃんに止められた。
俺の知ってる最年少は
甘えん坊で
ちょっとだけ人見知りで
身長がバカでかくて
2.5枚目で
恋愛マスター
みたいな感じやった。
永遠の弟って感じやったのに
今はそんなもんなくて
そこには俺の知らない末っ子がいた。
誰よりも強くて周りをちゃんと見て
俺たちのことを優先する
素晴らしい男で
素晴らしい末っ子だった。
そう言って3人で静かに
小瀧の部屋に入ると直ぐに
全員が小瀧の傍に駆け寄った。
小瀧の顔を見たら
頬には沢山の涙の跡が残ってた。
濵ちゃんが俺たちに
呼びかけ後ろを振り替えたら
濵ちゃんの左手には
俺たち7人の笑顔の写真と日記帳を持っていた。
写真の中の俺たちは
心から笑っていて、一人一人最高の表情で
笑っていた。
小瀧がこれから先頑張れるように
小瀧は決して1人じゃないってことを
分かって貰えるように
今はグループのことより自分の体調を優先して欲しいから…
小瀧に「安心」してもらえるように
3人で日記帳の背表紙にメッセージを書いて
濵ちゃんと流星が小瀧に
「またな」と言って頭を撫でてやって
部屋を出た。
俺はこういって
2人のように
小瀧の頭を優しく撫でてやって
2人の後を追うように
部屋を出た。
俺が小瀧の頭を撫でた時
小瀧が起きてたのは
ここだけの話………。