第30話

アメノチハレ㉚

望side

小瀧望

ちょっと皆聞いて欲しい

重岡大毅

どないしたん〜
小瀧〜

藤井流星

望？

中間淳太

のんちゃん？

神山智洋

？？

桐山照史

？？

濵田崇裕

ゆっくりでええからな？

小瀧望

うん。

俺はみんなが集まった所で

俺は深呼吸をした。

小瀧望

俺な...
皆の前で転んだやん？
その後からも手足とかに違和感あって....。
流星と濵ちゃんに病院一緒に行ったりなんかして....。
それでな、言われてん.......。
俺、筋萎縮性側索硬化症通称ALSっていう
病気らしい......
ごめん。
一番大事なときにこんな病気になって.......
ごめん。ごめんな。
ごめん....。
足引っ張ってごめん。迷惑かけてごめん.......。

濵田崇裕

望
ようやった。
謝らんでええねん。

ここからは俺が話す。
その病気は、段々足や手も動かなくなって
最終的には自分で呼吸が出来ないらしい.......

俺は望を守りたい。
でも、俺一人じゃ望を守れない。

皆、
力を貸してください。
お願いします。

桐山照史

当たり前やん！
望は俺らで守るで！

神山智洋

照史の言う通りや。
俺らにできることがあったら言ってな？
無理したらあかんで？
頼ってな？

重岡大毅

小瀧...

中間淳太

のんちゃん、
誰も迷惑とか思ってないで？
俺らでサポートする。
神ちゃんも言った通り
無理せずなんかあったら俺らに言ってな？

藤井流星

望
泣かないでええんよ？
大丈夫。
俺らで望を守るからな。
何も心配せんでええよ。

流星に言われて初めて気がついた。

頬が濡れてた。
涙で濡れてた。
止めたいけど、止まんない。
溢れて溢れて止まない。

この涙は
皆の優しさに改めて触れることが出来た
嬉しさの涙なのか、
病気になった悔しさなのか、


でもきっと
この涙は前者だろう。

皆の優しさに改めて触れることが出来た

感謝と嬉しさの涙だ。