無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第91話

番外編〜流星の誕生日〜②
藤井side
望の家の前に着いた。
望が死んでから俺は初めて望の家に来た。


流星にはなんか持っていて欲しいと
デビューして僅かな時望から合鍵を貰った。
鍵を貰ってからはあんまり望の家に来なかった。
インターフォンを押して家にあげてもらったり
外で会うことがよくあったから
あまりこの鍵の出番がなかった。

もしかしたら望は
この日のために俺に持っててと言ったのかな。
藤井流星
藤井流星
…入るで。望。
勇気をだして鍵を開けて
恐る恐る中に入った。

リビングに繋がる扉を開けると
まだ住んでいるかのような生活感溢れる家具や
望の匂いで包まれていた。
藤井流星
藤井流星
…どこにあるんや?
俺の誕生日プレゼント。
まぁ言うてしまえば夢の中の話やけど
中々俺の夢の中にメンバーが出てくるなんて
なかったから夢の中の望を信じて
至る所を探した。

台所、机、棚、本棚…
どこを探しても見当たらなかった。
藤井流星
藤井流星
…正夢にはならんかったか。
諦めようとした時
俺はまだ見てないところがあると気が付いた。
藤井流星
藤井流星
…ベッド?
気がついたらすぐ行動するタイプやから
そのまま走ってベッドが置かれてある
1つの部屋に向かった。

扉を開けると扉の近くの綺麗な机の上には
写真アルバムやらCD、DVDが置かれていた。

ジャニーズWESTとして思い出の溢れた机を横目に
俺はその隣の大きなベッドに向かった。

布団をめくるとそこには柄にもなく
綺麗にラッピングされたプレゼント袋と
「流星へ」と望の字で書かれている手紙が
置かれていた。

俺はそれらを手に取ってベッドに腰かけようとした時
藤井流星
藤井流星
えっ…?
見つけた。もう1つの望の本当の声。

字では表せていなかったもう1つの望の声。
藤井流星
藤井流星
望…。
俺が見たのは…



望によってやられた大きく穴の空いた壁やった。



泣きながらも悔しくて悔しくて
この怒りをどこに仕舞えばいいのか分からなくて
手で強く壁に穴を開けたのだろう。

でもこれはきっとやりたくてやった訳ちゃうと思う。

望は物とか全て大事にするタイプやから
きっと知らない間に…
心の叫びが壁に穴を作ったんやろ。

表では「大丈夫やって。」って言っときながらも
ほんまは心が痛かった望。

日記でもその想いが分かって胸を痛めては
自分を後悔したばかりなのに…

今日も今日で悔しい思いが溢れる。
今日も今日で行き場のない…
藤井流星
藤井流星
…ごめん。
ごめんな。望。

「ごめん」が溢れる。



望からの最後の誕生日プレゼントと手紙を
胸に抱きしめながら
もう本人には届くはずもないけれど
溢れる「ごめん」と溢れる涙が止まるまで
ベッドに座って穴の空いた壁を指でなぞり続けた。








流星へ
まずはお誕生日おめでとう。
直接言えなくて、渡せなくてごめんなさい。
27歳の流星を間近で見れず悔しいです。
誕生日プレゼントを1番大袈裟なほど
喜んでくれる流星。
流星のあの笑顔がもう見れないと思うと
更に悔しいです。

だから空に向かって、俺に向かって
素の流星の笑顔を見せてください。
俺の大好きな笑顔を見せてください。
また「やった!ありがとう!流石望!」と
言ってください。

見つけてくれるまで、俺はずっと待ってんで。
terrible流しながら。
7色の虹を空に架けながら。

本当に本当にお誕生日おめでとう。
流星に出会えてよかった。
最高の1年にしてな?

こんな俺とシンメになってくれてありがとう。
流星が俺のシンメでほんまに嬉しかった。
良かった。ありがとう。
ありがとうじゃ足りないけど
ほんまにそう思ってる。
沢山言いたいことあるけど
でもほんまに、ありがとう。

愛しています。 望。

PS:たまには俺の部屋、家に遊びに来て。
俺が居るように接してな?
それと、俺綺麗好きやから掃除してくれると
嬉しいな笑