第49話
アメノチハレ㊾
重岡side
濵ちゃんの車に戻って10分たった頃
俺らはもう一度小瀧の部屋に向かうため
車を降りて再度病院に入った。
まだ小瀧は話してるかもしれへんし
ちょっと気になったから
もう一度行きたかった。
それから長い廊下を歩いて
小瀧たちがいる部屋が見えてきたところで
少し早歩きになった俺ら
しかし、小瀧たちの部屋のドアが急に開き
俺らは柱の後ろに隠れた。
小瀧の後ろ姿を見てた俺は
胸が苦しくなった。
グループの中で1番身長が高い俺らの最年少の背中はその時だけ小さく見えた。
その背中に隠れている小瀧なりの思い全てが
出てる感じがした。
「なんで俺なんやろう。」
そう物語っているようにも思えた。
変わってあげたい。
こんな俺でよければ、
小瀧が抱えている不安とやらを
一緒に抱えたい
頼りない、俺やけど
こんな俺やけど…
置いていかない。
置いていくわけが無い。
こんな大事なメンバーを
見捨てるわけが無い。
俺ができることを俺は全力でやる。
やから神様
これ以上、俺らの大事な弟をメンバーを
苦しめんといて?