第75話
ジャニーズWEST
小瀧side
続々とメンバーが集まってきた。
朝は、今までに無いくらいの心臓の痛さで
飛び起きた。
直ぐに納まったけど、後々考えれば
俺、明日迎えられるかギリギリなんよな…。
この心臓がまた痛むのも
時間の問題ってことなんかな…。
なら、今のうちにやりたいことやらなあかん。
そう思って携帯で1番上に表示されていた
濵ちゃんに電話した。会いたいと。
そしたら、直ぐにほかのメンバーを呼んでくれて
今、集まってきてくれてる。
無意識なんかは知らんけど
皆ちゃんと俺が皆に誕生日プレゼントや
クリスマスプレゼントであげたものを
身につけている。
しげは帽子、照史は靴、淳太は時計。
それだけでさえ、嬉しかった。
それに、ほんまに良く似合ってるから。
今も尚ずっと使ってくれてることにも
嬉しかった。
残りのメンバーも来て
ジャニーズWESTが揃った。
濵ちゃんも流星も神ちゃんも
俺があげたものを身につけていた。
あの懐かしい賑やかさが戻ってきた。
俺らのあの楽屋の雰囲気。
なんだか懐かしくて、思わず笑みが零れた。
そう言ってしげは
カバンから写真たてをガサゴソと取り出し
ベットの机に置いた。
写真は
初めて京セラドームでやったLIVEで
メンバーと一緒に撮ったものと
デビュー5周年のとき皆で撮ったものやった。
俺もこの2枚家に飾ってある。
どちらも素敵な思い出で
これから先何があっても忘れない宝物やと思う。
しげが言ったのを皮切りに
他のメンバーが俺を囲むようにして
周りに…傍に来てくれた。
まるで…空に連れていかないように
守ってくれてるみたいで…。
皆が俺の顔みて頷いた。
俺も頷こうとした時やった。
朝みたいな、心臓の痛さが襲ってきた。
いや、朝以上かも…。
俺はたまたま近くに居た神ちゃんの服を
俺の最低限の力で強く握った…引っ張った。
その後のことは
俺は正直、覚えてない…。