無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第97話

ずるいと呟く…。
桐山side
翌朝、犬の鳴き声で起きた俺は
今日の予定を確認してスケッチブックを
リュックに詰め込み、簡単に着替え
犬に向かって行ってきますと伝え
品川駅へと向かった。

















新幹線に揺られていると
あっという間に新大阪駅に到着。
慣れたように俺らの思い出が詰まったあの場所に
向かう。


観覧車がある最寄りの駅に着き
見慣れた景色が 美味しかった店が
全て変わり果てていて 知らない街へと変わっていた。











桐山照史
桐山照史
あった…。
望が最後に俺の誕生日場所として選んだ場所に
ようやく到着した。

直ぐに入場券を買って迷わず
観覧車を近くで見れる目の前のベンチまで小走りで
向かう。

段々と観覧車が近付いてきて
俺の目にも観覧車が映ってきた頃
観覧車付近がざわざわと多くの人が集まっている
ことが分かった。


観覧車がよく見える所に行こうとするが
どこも多くの人が集まっていて中々進めなかった。

そんな時、ある女性が俺の方に近づき
「どうぞ」と1番見える席を譲ってくれた。

お礼を告げるとその方は俺のファンやったらしく
「素敵な1年にしてください、のんちゃんのためにも」
と告げた後その女性は走って場を去った。

その女性から譲った席に座って
背中にしょっていたリュックから鉛筆と
スケッチブックを取り出して
観覧車を見上げた。

…その時だった。
桐山照史
桐山照史
…っ
こんなん、ずるいやん。
普段ならこの観覧車の中心に時計が表示されており
皆も時間が分からなかったらこの観覧車を見て
時間を確認したりしている。

…しかしそんな観覧車の時計には
現在の時間が表示されておらず
今、この観覧車の時計の代わりに
表示されていたのが…

「照史、お誕生日おめでとう。
直接言えなくてごめん。大好き、ありがとう。
俺と出会ってくれて、ありがとう。
Jr期間入れて12年間、照史に出会えてよかった。
素敵な1年になりますように。
ジャニーズWEST、小瀧望。」
望からの最後のメッセージが
観覧車の時計に表示されていた。


あぁ、きっと俺の周りにいる人たちは
時計を見ようと、時間を確認しようと
上を見たら時計が表示されておらず
よく読むと俺宛のメッセージで
驚いたと言う感じか…。




ここに観覧車の絵を書いてと一言書いて
ここに俺を来させて観覧車がよく見えるベンチに座って
俺が上を見上げるとこの文章が流れているという
風に仕掛けた望。

やることがイケメンすぎて
俺があげた最後の望の誕生日プレゼントとの
スケールの違いにバカバカしくて恥ずかしかった。

生きている内にやりたかったことを
こうやってどんな形でも残して祝ってくれる望。

絵を描くのを一旦やめて
文字が最初から流れてくるのを待って
携帯を構えた。

動画を撮り終えて望から貰ったスケッチブックに
観覧車の絵を描いていく。

描いている途中でリュックの上に置いていた携帯が
鳴り出して電話を知らせた。

液晶画面に表示された名前を確認し
慣れた手つきで受話器ボタンをスライドし
右耳に携帯を近づけた。
桐山照史
桐山照史
📱もしもし?しげ?
重岡大毅
重岡大毅
📱…おぉ。照史。
今…大阪の遊園地居る?
桐山照史
桐山照史
📱居るよ?なしたん?
重岡大毅
重岡大毅
📱いや、マネージャーから
SNS見せてもらってさ…。
…小瀧ってずるいよな。
俺らがここに来てくれるように
小瀧がここに来て欲しいように
小瀧は分かりやすい場所に
残しておいて 書いておいて
伝えそびれた愛や言葉を
文字や動画、照史の場合は
場所を借りて伝える。
残された俺らは…
小瀧がホンマに見てくれているのか
喜んでいる姿を見えているのか
俺らには分からん。
でも、こんなこと出来るのは
小瀧しか居らんと思ってる。
…明日の仕事はええから
今は小瀧の最後の思いと向き合ってや。
これからの照史これからのWESTを
俺らの代表として小瀧に伝えてや。
…小瀧はきっと今日だけ
照史の近くに居ると思うから。
それだけ伝えてしげは電話を切った。

この人だかりのどこかに望が居るのなら
はたまたまだ空のどこかにいるのか分からないけど

俺は決めたで?
ちゃんと、望との夢叶えるから。
東京ドーム立ったらあの絵を完成させるから。
桐山照史
桐山照史
待っててな…。望。
お前もちゃんも連れていくから。
てっぺんも、東京ドームも京セラドームも。
どこに行っても どこに出かけても
必ず望は連れていく。


だって「7人」でジャニーズWESTやから。



綺麗な青空と俺と同じように観覧車を見上げる
大勢の人達の中に望がいると信じて…
このどこかに望がいると信じて
胸に誓ったあと走り止まっていた鉛筆をまた
走り続けた。
…まるで夢を叶える俺らの旅のように。








「照史、絶対やぞ。頼んだで。」

しばらく鉛筆を走り続けていた時
どこからかそんな声が聞こえた…。
































照史短冊〜!!!
①東京ドーム絶対成功させて。
②京セラドームまたやって。
③夢を沢山叶えて。
④照史らしくWESTらしく歩んで欲しい。
⑤照史のビブラート空まで響かせて。
⑥照史が作るうどん、また食べたい。
⑦いつまでも元気で。
⑧笑顔、忘れずに。どんな時でも笑っていて。
⑨愛しています。照史の全てを。
⑩忘れないで欲しい。俺を。
⑪出会ってくれて、ありがとう。