濱田side
今日は望が心配やから
俺も荷物をまとめて、望の家に泊まる。
俺の家に着いて
適当に着替えとか詰めてたら
望からLINEが来た
内容は、
鍵空いてるから入って。
心の中では鍵は閉めとけ!ってつっこんだ。
でもきっと、鍵を閉めることすら出来ないくらい不安だって言うことがわかった。
俺は出来るだけ早く行って
望を安心させたいから
着替えを詰めたカバンを持って
車を走らせた。
望の家前
インターフォンを鳴らさずに
俺は、ドアを開けた。
望は返事をしない。
むしろ、
大きな声で泣いとった。
俺は慌てて望の所に走って向かった。
家の中は
ぐちゃぐちゃ。
綺麗好きだったはずの望。
でも部屋の中は、服とか湿布とかで
ごちゃごちゃ
俺は今はそのくらいのことしか
出来ない。
他にももっと望にしてあげられることが
沢山あるはずなのに
何も出てこない。
ほんまに俺情けない。
俺は望を抱きしめ、背中をさすった。
そしたら望は
俺の背中に腕を巻きつけた。
それから俺は考えた。
今俺ができるのは…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。