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第69話

想いを込めて
小瀧side
七夕の今日。俺は朝から珍しくずっと起きていた。
先生も入ってきて、酸素マスクを外された。
起きているのも暇やけど、
体力も余りないから軽く車椅子に乗って
自分の部屋から出た。

担当の看護師さんからは
あまり無理しないようにと廊下を出た時言われた。

色々な所に笹が飾ってあり
俺は懐かしい子供の思い出に浸りながら
色々な笹を見て回った。
子供が書いたであろう可愛らしい字や
ご家族の方が書かれたのであろう
自分の子供の体のことを願うことも書いてあった。


ひとつの笹を手に取り
色とりどりの紙に書かれいる小さな願い事や
大きな願い事を手に取り読んでいた時やった。


右腕をつんつんと優しく引っ張られ、
目線を下げれば小さな女の子と男の子が居た。
小瀧望
小瀧望
どないしたん?
あ、俺邪魔やった?
女の子
「ううん!お兄さんも書くの!」

男の子
「かずき!サッカーできるようになるって書いた!」
ほら見てとかずきと言う男の子は自分が書いた紙を
俺にみせてきた。
とても綺麗な字とは言えないけど
でも本当にサッカーできるようになりたいんやなって
はっきりと強く書かれていた。
小瀧望
小瀧望
ええやん。
叶うとええな。
女の子
「お兄さんは書かないのー?」
「もしかして、紙をどこにあるか分からなかったの?」
小瀧望
小瀧望
ううん。俺は書かへんよ。
俺はみんなの願いが叶うとええなーって
思いながらみんなの見てたんよ。
男の子
「じゃ、かずきのも叶う!?」
小瀧望
小瀧望
叶うんちゃう?
男の子
「やった〜!!」
かずきは元気に拳を上げて
俺にハイタッチを求めた。
男の子
「かずき頑張るから、お兄さんも応援しててな!」
小瀧望
小瀧望
おう!頑張れよ。
俺も一応サッカーやってたから…。
本当に頑張って欲しくて
かずきに頭を優しく撫でてあげた。

嬉しそうにふふふって笑いながら
短冊を笹に飾った。

かずきはちょっと小さくて
だから笹にちょっと届かなくて
背伸びをしている。

その一生懸命な後ろ姿がなんとも可愛くて
気が付けば俺も笑ってた。

女の子もかずきを見習って
かずきの隣に女の子の分も笹に飾ってた。
小瀧望
小瀧望
よし、んじゃ、
俺もう行くな。
2人とも頑張れよ。
女の子&男の子
「うん!」
2人の元気な返事を聞いて
車椅子をまた走らせた。


と思ったら後ろから「待って、お兄さん!」と
女の子がバタバタと走ってきた。

慌てて車椅子を止めて女の子を待った。
小瀧望
小瀧望
どないしたん?
そんなに走って。
元気な体が台無しやで?
女の子
「お兄さんのお願いこと聞きたい!
だから書いたらここに飾って!」

そう言って何枚もの短冊を俺の膝に置いて
またかずきの元へと帰っていった。

俺の膝に置かれた短冊の色は
俺以外のメンバーカラーの紙が置かれていた。
小瀧望
小瀧望
…ピンクないんか。
女の子に人気な色が俺の担当の色やから
必ずと言っていいほど最後まで残らない
ピンク色。桃色。

確か、あの女の子が書いた短冊の色も
ピンクやったけな。


女の子から貰った短冊をまた膝に置き直し
また車椅子を走らせた。




みんなの願いを見るために。
みんなの願いが叶うといいなと俺も願うために。


ピンク色の短冊を探すために。
6枚じゃ足りない短冊を増やすために。
俺はもしかしたら贅沢な人なのかも知らん。
でもそんなん関係ない。
だって七夕やから。
大きい夢、小さい夢
大きな願い事、小さな願い事
そんなん関係あらへん。


夢はいくらでも持ったっていい。
願い事はいくらでも持ったっていい。
自分自信で叶うと信じて前を向く。

例えそこに俺は居なくても
きっとあいつらなら叶えてくれると
信じてくれるから…。
大好きな、お兄ちゃんなら
叶えてくれると信じてくれるから。

うざいくらい大好きなメンバーやから。
俺の願いも夢も叶えてくれるやろ?


天の川に願ってもええよな?


淳太、照史、濵ちゃん
しげ、神ちゃん、流星。


強く強く車椅子のタイヤを回し
エレバーターに乗って上から下へと
各階回って短冊を増やしては
皆の願いを見て回って
自分の部屋に戻った。