あなたへ。
これを読んでるってことは、今日は9月1日かな??
それとももっと早い??
じゃあ俺が死んじゃったってことかな??
今日が9月1日なら特に、死んじゃったってなんやねんって思ったかな??
これを読んだ時にまだ俺が生きてても、近いうちに俺は死ぬ。
9月1日にあなたにこの手紙が届いたと思ってこの手紙を書くよ。
俺は、余命宣告を受けた。
あの、あなたが見えへんくなった事故が起きた時。
あなたには言えんくて、言いたくなくて、言わんかった。
ごめん。
言ってたらきっと、あなたは俺のそばにずっといてくれた。
でも、俺はヌナと同じ結論を出した。
あなたに弱っていくところを見せたくなかった。
って言うのはカッコつけてるのがバレバレやなㅋㅋ
あなたにかっこ悪いところを見せたくなかった。
でも、1番は、あなたを悲しませたくなかった。
いや、悲しむ姿を見たくなかった。
あなたが好きだから。
誰よりも大切だから。
他のことは他の人に負ける自信がある。
でも、これだけは誰にも負けへん自信がある。
あなたを思う気持ちだけは…。
出来ることなら俺があなたを幸せにしてやりたかった。
でも、俺にはできない。
きっと、9月中には逝っちゃうから。
俺のお願い。聞いてくれる??
あなたにお願いしてばっかりやけど、これがほんまに最後。
本当は俺以外の奴のところなんか行ってほしくない。
けど、それじゃあなたが幸せになれないから。
俺からの、本当の最後のお願い。
誰よりも幸せになって。
これがほんまに最後のお願い。
出来ればユンギと…とか俺は思ってるけど、違う人でも全然いい。
あなたが幸せになれるなら。
俺は、あなたの幸せをただただ願ってる。
最後に一つだけ。
伝えそびれたこと。
あなた。
愛してる。
テテより。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。