ジ「 おはよーっ 」
『 あ 、ジェシーおはよ 』
ジ「 課題やった ? 」
『 もちろん … どうせ見せてとか言うんでしょ 』
ジ「 酷いなぁー … まぁそうだけど 」
『 なんなのほんと 笑 はい 』
ジ「 いつもありがとっ ! 」
前の帰りのこともあったし気まずくなるかななんて
思ってたら嘘みたいにいつも通りだった 。
『 今日もあべちゃんは人気者だったねー 』
ジ「 気になんの ? 」
『 ううん 、あべちゃんはどちらかというと
癒し ? 』
ジ「 HAHAHAHAHA ! おもしれぇー 」
『 うるさいしそんなに笑うことじゃないでしょ 笑 』
女「 あなたのニックネーム〜目黒先輩 」
『 はーいっ 。 ジェシーまたねっ 』
ジ「 おー 」
『 いつも待たせてごめんなさいっ 。
今日は … あれ 、今日部活ない ?、、 』
急いで開いたスケジュール帳には部活の
予定がなくて私勢いよく目黒先輩を向く 。
目「 あははっ 笑 ごめんごめん 。
ただたまにはゆっくり話したいなって 」
『 それなら先輩もいるじゃないですか 』
目「 あなたちゃんがいーの 」
『 なんですかそれっ 笑 』
松「 あなたせんぱーいっ !
一緒に帰りましょっ 」
『 ごめん 、今日はもう先約が … 』
目「 ごめんね ? 」
松「 … 先輩と帰りたいです 。
3人で帰りましょーよー 」
『 え 、ええー 』
私は困って目黒先輩に目線で助けを求める 。
目「 ごめんね 、二人で話したい事なんだ 」
松「 今日じゃなくてもいいじゃないですかっ 。
一昨日のこと話したいんですよー 」
目「 一昨日 ? 」
『 もー北斗くんまた委員で会うでしょ 。
とりあえず今日は帰れないよ 』
松「 はーい … またねっ先輩 」
目「 すごい後輩だね ? 笑 」
『 そーなんですよね 。でもかわいいんです 』
目「 あなたちゃんはあーゆー子がタイプ ? 」
『 いえ 、どちらかといえば先輩みたいな方が
好きですかね ? 』
目「 え ? 俺みたいな ? 」
『 あ 、先輩を好きとかじゃなくてですねっ ?』
目「 わ 、わかってるよ 笑
… 一昨日あの子となんかあったの ? 」
『 あー一緒に出かけてたんです 。
写真展とか古書堂に行きました 』
目「 あなたちゃん本好きだよね 」
『 はいっ 。 先輩は ? 』
目「 俺あんま読まないんだよねー 。
今度おすすめ教えてよ 」
『 もちろんです ! 』
目「 じゃあここで 」
『 え ? 二人で話したいことって … 』
目「 2人で帰りたくて嘘ついちゃった 。
やだった ? 」
『 あ 、いえっ 。楽しかったです !
それじゃあまた明日 、部活で 』
目「 うん 」
目黒先輩がモテる理由めちゃめちゃ分かる
気がする …。
天然たらしなのかな ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。