『 ごめんね 、遅れちゃって 』
?「 大丈夫です ! 」
『 ま 、松村くん何その目は 』
松「 先輩とできて嬉しいんですよっ 」
『 ちょ 、ここ図書館だからしーっ 』
松「 あっそうですね ! 」
この子は松村北斗くん 。
委員が一緒の一個下の後輩で 、
なぜか私を好いてくれてる … らしい 。
私の前ではこんなふうにわんこなんだけど …
女「 北斗くんっ♡ オススメのほんなんですかー ? 」
松「 自分で探せば ? てか下の名前で呼ばないで
くれない ? 」
こんな対応をする 。
果たして彼はこの委員であっているのか …。
でも本を読む時ほんとにいい顔するんだよな 。
『 ねー松村くん 』
松「 北斗って呼んでください ! 」
『 えっ ? あー北斗くん 』
松「 はいっ ! なんですかあなた先輩 ! 」
『 なんで本が好きになったの ? 』
松「 んー …。 なんででしょうね 、 」
『 あ 、ごめん 』
松「 なんで謝るんですか ? 」
『 だって聞いて欲しくなかったことだよね 』
松「 … 先輩のそういうとこ好きですっ 」
『 あのね 、嬉しいけどいいすぎだよ
松「 え ! 今嬉しいって言いました ? ! 」
『 うん言ったけど振り向く勢いが凄いんだわ 』
松「 えへへ 」
『 あ 、もう時間だね 』
松「 ほんとだ 。僕記録しときますね 」
『 みなさん閉館時間です 。 退館おねがいします 』
松「 せんぱーい ? 」
『 ん ? 』
松「 一緒に帰りませんか ? 」
『 今日 ? 』
松「 え ? あーはい 笑 」
『 ん 、いいよ 』
松「 よっしゃぁあああ 」
『 もー喜びすぎ 笑 』
こうして私は松 … 北斗くんと帰ることになった 。
✘ 松村北斗
◉ 高 校 1 年 生
◉ 不 思 議 で 掴 め な い 性 格
◉ 運 動 も 勉 強 も 人 並 み に は で き る
◉ 影 で 騒 が れ る タ イ プ の モ テ 方
◉ 写 真 部
◉ 図 書 委 員
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!