蜜璃さん行っちゃった…
大好きな桜餅をこんなに残して
あなた?
…え、なに?
その…隣いいかな?
あ…うん
そう言うと炭治郎は深く腰掛けた
炭治郎はいつも大きな木箱を持ち歩いてる
よほど大事なものが入っているんだろう
あなたはいちご大福が好きなのか?
え…?!
ニコッとしながらいちご大福に目をやる炭治郎
何だか恥ずかしい…
…好き
そうか!
美味しいもんな、いちご大福!
ああ言わないで〜!
炭治郎から言われると恥ずかしいの
炭治郎は何が好き?
そうだな〜…
たらの芽かな
美味しいの?それ
ああ!美味いぞ
炭治郎とこういう話するの初めて
不思議…炭治郎と話すのは楽しい
任務以外での私たちは普通の15歳
そうだ、あなた
なに?
今度一緒にいちご大福を食べに行かないか?
え…いいの?
もちろんだ!
約束
うん、約束
この時の私はまだ知らない
この約束を果たす日はこないことを_
NEXT_
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。