義勇side
あなたの看病の途中で寝ていたようだ
穏やかな寝顔
またいつものように目を覚ましてくれないだろうか
それが叶えば俺は_
突然あなたが苦しそうな顔をした
とても辛そうだ
よほど辛く悲しい夢なのだろう
俺にはどうする事も出来ない
その無力さに打ちのめされる
あなた…
俺はずっとここで待ってるから
拭くものを準備して
あなたの部屋の前に来た時
聞こえたんだ
小さな声だったけど
俺にはちゃんと聞こえたんだ
聞き逃すはずない
ずっとその声が聞きたかったのだから_
部屋を覗くと
拳に握りしめて微笑むあなたの姿
夢ではないだろうか_?
ふにゃっと笑う彼女が
俺の心の寂しさを
一瞬でうめてしまったんだ_
NEXT_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。