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ドン!
『こっちもごめんなさい』
あれは私が6歳ぐらいの時
ぶつかった男の子は一人だったみたいだ
その男の子は青く澄んだ瞳をしていた
『なんで泣いてるの?』
私が迷っているのを悟ったのかその男の子は
『まぁいいや、こっちにおいでよ!』
男の子は私の手を引くとある女の人のところへ連れて行った
この男の子は義勇と言い女の人は蔦子と言いお姉さんらしい
蔦子さんはとても元気な方だった
その時繋いだ手はまだ小さかったがちゃんと男らしさがあった気がする
その後無事に姉さんも見つかり一件落着。
その時思った。
『また会いたいな』
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そして今
ウェーーーーーーン
そして今、小さな命を抱えながらそう話すのだった
,雰囲気的に今回は感想無し
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!