第10話

☻ おかしい
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2019/07/20 09:48
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『 ごめんなぁ、、たくさん我慢させて 』


「 今こうしていられるならいい、、 」



ずっとずっとぎゅうってしてたい


離れたくない


このままもう、何もしたくない


その気持ちを込めて強く真司郎を抱きしめる



『 わっ、、ちょ、苦しい 』


「 奥さんを放置した罰。」


『 ほんまごめんなぁ、。』



本当に反省してるらしく、


明らかに落ち込んでる時の声のトーン


わかりやすくて可愛いなぁ、ほんと。



「 ん、許すよ 」


『 ほんま?』


「 ん! 」


『 ありがとぉ〜!!あなたすき!! 』


「 、、知ってるもん 」(( 耳真っ赤


『 ほんまかわええわぁ、 』(( なでなで


「 ふへへ、っ 」



頭を撫でられるのが好きってこと知ってて


こうやって今してくれるからずるいなぁ



『 1個言ってないことあるんやけどいい? 』


「 ん?なぁに? 」


『 俺、わざとみさにばっかり構ってました。 』



ん???わざと??



「 どうして? 」


『 …… 』


「 、、言えないの?」


『 あなたの邪魔、したくなかってん、、 』


「 え? 」


『 あなたが頑張って育児しとんのに 』


『 俺は構ってもらえんくて、寂しくて 』


『 ずっとぎゅうもちゅうも

いっぱいしたかってん 』


『 やけど今したら邪魔になるっ、って思って 』


『 欲求抑えるためにみさにばっかり構っとった 』


『 ほんま、ごめんなぁ、、 』

『 それが逆にあなたを我慢させたんや、、 』



そんなに思ってたとは知らなくて


また涙が溢れてくる



「 うぅ、っ 」


「 ごめんね、っ、しんじろっ、、 」


『 えーの。』


『 でもほんまに溜まっとるんよ 』


『 あなた 』



あぁ、これは


夜の合図



『 もう、ええよな? 』


「 みさが寝たあとなら、、 」


『 覚悟しとってや? 』


『 久しぶりすぎて優しくできる自信ない 』


「 ん、っ 」



そう言って私の右頬に手を添えて


男の目をしてこういうの。



『 楽しみやなぁ、? 』



どんな熱い夜になったかは


私たちに2人だけの秘密。





end

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