第42話

本当の出会いはあの時から(前編)
52
2020/08/21 11:00
しばらくお互い泣き抱き合った
愛花
愛花
グスン…ごめんね…なんか…
ハル
ハル
謝らないでください…
ハル
ハル
愛花…もうずっと、そばにいます
愛花
愛花
うん…グスン
ハル
ハル
ずっと一緒ですよ
愛花
愛花
うん…グスン
ハル
ハル
飲み物飲みますか?
愛花
愛花
うん
ハル
ハル
はい
愛花
愛花
ありがと
ハル
ハル
もうびっくりですよ
愛花
愛花
ごめんなさい
ハル
ハル
かくしごとなんてしちゃだめですよ、これからは
愛花
愛花
うん
愛花
愛花
なんかハルくん普通だね
ハル
ハル
女の前では弱い自分を見せちゃだめなんです
愛花
愛花
女の子がいないところでは?
ハル
ハル
とことん弱くなりますw不安で泣いてすごくなります
愛花
愛花
えぇw
病室の外
光里
光里
1週間か…
光里
光里
いつかはこうなるって知ってたんだよね
光里
光里
愛花と約束したんだ…最後まで笑顔で仲良くでいようって
光里
光里
だから…逃げちゃだめだ!
光里は愛花とハルの元へ向かう
光里
光里
なにが、女の前では弱い自分を見せちゃだめだよw
ハル
ハル
光里先輩
愛花
愛花
光里……
光里
光里
愛花聞いてよ
愛花
愛花
なに?
光里
光里
ハルくんね、ずっと私の前で泣いたり弱音吐いたりしてたんだよ
愛花
愛花
そうなの?w
ハル
ハル
いや、光里先輩もそうだったじゃないですか
光里
光里
そ、そうだったっけなぁw
ハル
ハル
そうですよ
愛花
愛花
ぷふふw
ハル
ハル
愛花?
愛花
愛花
もぉ、私が想像してた感じじゃないんだけどw
愛花
愛花
ドラマとかだともっと深刻でしんみりする空気なのに、なんでこんな明るいのw
光里
光里
たしかにw
愛花
愛花
てか、ハルくん!
ハル
ハル
は、はい
愛花
愛花
光里といる時のほうが楽しそうに見えるんだけど?
ハル
ハル
そうですか?愛花といる方が楽しいですよ
愛花
愛花
ほんとかなぁ
ハル
ハル
はい
愛花
愛花
ふーんw
愛花
愛花
あっ、そうそう
愛花
愛花
さっき、ハルくんさ
ハル
ハル
はい
愛花
愛花
これからはかくしごとはだめって言ってたよね?
ハル
ハル
言いましたね
愛花
愛花
かくしごとなのかわからないんだけどね、図書館で会った時に話したこと覚えてる?
ハル
ハル
いや、覚えてないです
愛花
愛花
えぇw
愛花
愛花
なんでハルくんと関わろうとするのか、なんで付き合おうとするのか
ハル
ハル
あぁ、そうだったかもしれない
光里
光里
私知らないんだけど
愛花
愛花
光里はその時いなかったからね
ハル
ハル
それで、今からその2つの理由を教えてくれるんですか?
愛花
愛花
うん、もう全部ハルくんに知ってほしいからね
ハル
ハル
わかりました
愛花
愛花
あのね、まず、ハルくんと出会ったのはあの図書館の日じゃないの
ハル
ハル
違うんですか?
愛花
愛花
うん、本当は去年、この病院で会ったことがあるんだよ
一年前…
病院
愛花は肺がんの定期検査、ハルはインフルエンザの予防接種で来ていた。
医者
医者
はい、これで終了です
ハル
ハル
ありがとうございます
医師
医師
特に急変したところはないね
愛花
愛花
ほんとですか
医師
医師
うん、またお薬出しとくからしっかり飲んでね
愛花
愛花
はーい
医師
医師
お大事に
愛花
愛花
失礼しましたー
愛花
愛花
変化なし変化なし♪
ロビー付近
角からから来たハルにぶつかる愛花
愛花
愛花
あっいったぁ
ハル
ハル
す、すみません
愛花はハルとぶつかった反動で尻もちをついた
愛花
愛花
いや、こちらこそごめんなさい
ハル
ハル
あっ、荷物が
愛花
愛花
あぁ、散らばっちゃったw
2人は愛花の散らばっちゃった荷物を拾う
愛花
愛花
ごめんなさい
ハル
ハル
僕の注意不足が原因ですから
愛花
愛花
(あっ、私が通ってる大学の図書館シール)
ハルが手に持っていた本が愛花の通ってる大学の図書館の本だった

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