光里
誰から?
ハル
愛花からです…(涙)
光里
愛花?!
ハル
いまから…病院に行きます…(涙)
光里
どうしたの?!
ハル
面会が…できるように…なったって…(涙)
光里
ほんとに?!
ハル
はい…(涙)
光里
早く行かないと!
ハル
はい!
必要最低限の物を持って家を飛び出す
昨日の雪で滑りやすくなっている
ハル
いてっ
光里
大丈夫?
ハル
はい…大丈夫ですッ
光里
あっ、バスが来てる!
ハル
急がなきゃ
そして…
病院
光里
病室どこ?
ハル
わかりません
光里
えぇ、さっきの電話で言ってなかったの?
ハル
はい…
光里
もぉ、受け付けで聞いてくるから待ってて
ハル
お願いします
光里
すみません……………………
数分後
光里
ハルくん
ハル
はい
光里
402号だって
ハル
402
光里
うん、行こっか
ハル
はい
エレベーター
ハル
怖いんですか?
光里
えっ?!な、なんで?
ハル
いや、手が…
光里
あっ、ハハッなんかね…w
光里
ハルくんは大丈夫なの?
ハル
僕はどうですかね、直接会わないと
光里
そっか
音声
4階です
ハル
402、402
光里
あっハルくんここ
ハル
あった
コンコン
愛花
はーい
ハル
失礼します
愛花
あっ!この声はハルくん!!!
ハル
久しぶりです
愛花
ハルくーん!やっと会えたぁ!
愛花
はぁはぁはぁ…
ハル
大丈夫ですか?
愛花
このマスクつけないと息しづらいんだよね…w
愛花
ちょっとでも元気な姿を見せたくて外しちゃったけど…着けていい?
ハル
はい、てか、ちゃんと着けてください
愛花
ごめんw
愛花
よいしょっと
愛花
んーと、ハルくん
ハル
はい
愛花
そこに隠れてるのは誰?
ハル
あぁはい、先輩、出てきてください
光里
う…うん…
カーテンの裏から現れる
愛花
光里じゃん!
光里
や…やっほー…
愛花
元気にしてた?
愛花
…って、どうした?
光里
えっと…ご、ごめん…ちょっと外でてる…
足早に愛花の部屋を出てった
愛花
どうしちゃったのかな…?
ハル
わかりません
愛花
そうだよねぇ
愛花
ハルくん、どう?
ハル
どうって、なにがですか?
愛花
私の今を見てどう?
ハル
元気そうで良かったです
愛花
元気に見える?wよかったぁ
ハル
愛花が倒れた時ぶりですもん
愛花
そっかそっかw
愛花
ごめんね、迷惑かけちゃって
ハル
全然迷惑なんかじゃないですよ
愛花
ほんと?
ハル
はい
愛花
ねぇねぇハールーくーん
愛花
こっち来てぇ
ハル
急にどうたんですかw
愛花に近寄るハル
愛花
つーかーまーえーたー!
ギュッ
愛花
ハルくん、ありがと
ハル
はい
愛花
ハルくん、あったかーいw
ハル
愛花も温かいです
ハルを抱きしめている愛花の手が震えはじめた
愛花
ハルくん、私…(涙)
ハル
愛花…大丈夫ですか…ヨシヨシ
愛花
私……もう…少しで……(涙)
ハル
はい……ヨシヨシ
愛花
ハルくんの……前から……消えちゃうの……(涙)
ハル
……ヨシヨシ
愛花
あと……1週間……(涙)
ハル
……1週間…
愛花
ハルくん…怖いよ…嫌だよ…(涙)
ハル
愛花…
僕は、愛花の言葉になにか返すことができなかった。
家にいる時、光里先輩が愛花はあともう少しでっていっていたけど…まさか、1週間だなんて。
短すぎる…久しぶりに会ったのに…
愛花が生きられるのもあと1週間…
僕は静かに涙をこぼした。
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第42話 本当の出会いはあの時から(前編)
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。