ホソク「あぁあなたちゃん!心配したよ!?」
あなた「あれ...私また倒れたの....?」
ホソク「そうみたいなんだ。あ、そう言えばさっき...」
あなた「グクは!?」
ホソク「うん、さっきね、手術が終わったみたいなんだ。それで....」
ホソクさんの話が止まった。
あなた「それで...どうしたんですか?」
ホソク「実は....」
ホソク「ジョングギ、記憶喪失になっちゃったんだ。」
言葉が出なかった。
あなた「記憶...喪失?」
ホソク「でも、すべてが消えたわけじゃない。またきっと、思い出すよ」
この時、私はある決心をした。
あなた「私、頑張ってグクの記憶を取り戻します」
ホソク「...うん。僕も協力するよ」
そう言ったホソクさんの顔は、なぜか曇っていた。
翌日、私はグクが居る病室へ向かった。
あなた「...ここか」
心臓の音を整えてから、病室へ入る。
すると、グクはびっくりした顔で私を見つめる。
ジョングク「あの、君は...?」
あなた「ほんとに忘れちゃったんだ...ボソッ」
泣きそうになる感情を抑えて、私は言った。
あなた「はじめまして、ジョングク君。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!