_ジョングク side_
ふと、昔の記憶が蘇る。
まだ昼間のはずなのにそこは薄暗くて。
薄暗い中に、紅の血飛沫。
ジョングク「....っ」
どんどん意識が遠のく。
あなた「グク...?グクっ!!」
俺を呼んでる。
でも声が出ない。
そして、視界が途切れた─。
目が覚めたのは夜の8時くらい。
周りを見渡すと、ヒョンとあなたがいた。
ジョングク「俺...一体」
あなた「っ....グク」
...なんで泣いてるんだよ。
ホソク「ジョングギ...大丈夫か?お前、まさか昔の記憶思い出したんじゃ...」
俺には思い出してはいけない記憶があった。
全て消えた。
─そう思っていた。
でも消えていなかったんだ。
ジョングク「ヒョン....あの傷、まだ痛むんだね」
俺がそう呟くと、ヒョンは目を丸くした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。