あなた「ホ、ホソクさん?」
ホソク「僕はずっとあなたちゃんが好きだったよ?」
ホソク「なのにどうしてグクなの...?」
ホソクさんは耳元で囁いた。
あなた「だから...グクに嘘をついたんですね」
あなた「ホソクさんは、私がグクを好きだって知ってるから...グクにバレないように関係を隠した」
ホソク「さすがあなたちゃん、頭いいね」
あなた「でも私は、グクが好きです」
ホソク「グクが君を好きだとは限らない。」
その言葉にハッとした。
そうだよ、グクが私を好きなんて保証、どこにもないのに。
なに勝手に思い込んでるの。
あなた「それでも...今はグクの記憶を取り戻す事が最優先です」
ホソク「そうだね。....でも、覚えといて」
瞬間、唇に何かがあたった。
それも10秒ほど。
ホソク「僕はあなたちゃんが好きだ。」
グクとは少し違う人。
でも、香りはグクと同じ。
この時、私は知らなかった。
ありきたりな展開、グクが見ていたことを。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。