第5話

EP.5
962
2018/04/29 21:52
目を覚ますと、そこはベッドの上だった。




あなた「ん...頭いた...」
身に覚えのない痛みだった。
なんでここにいるのだろう。





『あっ、起きた?良かったぁ』
あなた「えっと、グクのお兄さん...?」
ホソク「そー!覚えてる?久しぶりだねえ」
あなた「なんでホソクさんがここに?」
ホソク「...あーやっぱ覚えてないかあ」

覚えてない?

私は何を忘れた?
ホソク「グクが...轢かれたのは覚えてる?」
あなた「え、ひ...轢かれた?」
ホソク「今、集中治療室で手術を...ってあなたちゃん!?」

痛みなんて関係ない。

私は走り出していた。




必死に走ってたどり着くと、まだ『治療中』のランプが付いたままだった。



あなた「そっか思い出した...グクは私をかばって...っ」
涙が止まらない。
しかも、走ってきたせいで余計苦しくなって

息が出来なくなった。




そして、また私は気を失った。


誰かの足音がする。

『先生っ!患者さんが倒れてます!』

『すぐにその子の名前と病室を調べて連れて行って──.....』

また会話が途中で途切れた。
















目を覚ますと、外は真っ暗だった。








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