明け方、ウィーズリー家の男子部屋の扉が静かに開いた
私とハーマイオニーはこっそりハリー達に近付く
ハーマイオニーは隣のベットに寝ているロンにも声をかけた
ロンは恥ずかしそうに掛け布団で顔を隠しながらハーマイオニーと会話をしている
そんな様子が可笑しくて、私はふっと笑ってしまった
そして私は部屋の1番奥のベットで寝ているドラコを起こそうと近づいた瞬間________
ドラコに腕を引っ張られ、私は彼の腕の中にすっぽりと包み込まれてしまった
残念がる私を見てドラコは頭を撫でる
優しく柔らかく微笑んでくれるその笑顔に私は思わず抱きつきたくなってしまう
そんな衝動をぐっと抑え込み彼から離れようとすると、ドラコは私の頬に優しく口付けをしてくれた
私が両手で顔を隠しながら下を向いていると、後ろから声がした
ドラコとロンの毎度のことながらの小競り合いを横目に私は時計を見て焦った
私が大きな声で叫ぶとロンとハリーは目をまんまるくし、ベットから飛び起き大急ぎで支度をし始めた
ドラコも着替えると言い、私とハーマイオニーは先に一階へと降り朝食を食べるためリビングへと向かった
一階へと降りるとジニーとフレッド、ジョージがもう朝食を食べ終え紅茶を飲み一息ついていた
ジニーは「あぁ、なるほどね」と微笑みながら紅茶を再び飲み始める
フレッドとジョージからは「朝からお熱いねぇ〜」とからかわれ、2人の言葉は無視して朝食を食べた
私がパンを一口食べ始めると2階からドラコだけが先に降りてきて、そのまま私の横に座る
その5分後にハリーとロンがようやく一階へ降りて来るとアーサーさんが話し始めた
モリーさんに見送られ、私たちは隠れ穴から出発した
しばらく歩くと一本の樹木の横に眼鏡をかけたアーサーさんと同い年くらいの中年の男性が立っている
私が独り言を呟いていると、木の上から誰かが飛び降りてきた
飛び降りてきたのはセドリックだった
セドリックは少し恥ずかしそうにしながらアーサーさんと握手をする
セドリックと話をするのは凄く久しぶりで、会わないうちに随分と大人っぽくなったな、と感じた
私の横でドラコは少し不貞腐れたような顔をしていてフレッドたちが後ろでニヤニヤしているのが見えた
丘の先まで歩き、その先には古びたブーツの片方だけがポツンと置いてあった
アーサーさんが皆にブーツを掴むように声を掛ける
「出発だ!3つ数えるぞ!」とエイモスさんが言う
私はワクワクしすぎてしまい思わず力強く握る
エイモスさんの掛け声で移動キーは勢いよく回転し始める
まるで空を飛んでいるような不思議な体感で、ハーマイオニーは少し怖がっているような表情をしていた
アーサーさんに「手を放せ!」と言われ、手を放すと瞬く間に身体が何かに吸い込まれるようにして移動した
気付けば草むらにいた私たちは急いで立ち上がり丘を上がると、その先には人が沢山いてお祭り騒ぎだった
横にいたドラコも目を輝かせていて、私は思わずドラコの手を握る
私たちはその言葉に更に興奮し、会場へと足を踏み入れた























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!