右隣にいるロンが、何故かおろおろしながら私に話しかけてきた。
私の左隣に座っているドラコはロンを睨みながら私の背中をさすってくれている。
何でドラコが私を心配しているのかと言うと、私は今アップルパイをたらふく食べているのだ。
………しかも、7皿目。
そう、私とドラコは今日のお昼前にウィーズリー家に到着しハリーやハーマイオニー、ウィーズリー家の皆と久しぶりの再会を果たした。
ロンのご両親、モリーさんとアーサーさんにもご挨拶をし、心優しく私たちを迎え入れてくれた。
そして椅子に腰掛けると待ってましたと言わんばかりに、机の上には手紙に書いてあった通りの山盛りアップルパイがお皿の上に綺麗に盛られている。
私はこの為に朝食を抜いてきていたからさっそく頂いたんだけど、流石に7皿目ともなるとお腹がはち切れそう……
フレッドとジョージが悪戯気な笑顔で私のお皿を自分たちの方へと引き寄せ、アップルパイをフォークで刺そうとしたその時…
ドラコが2人からサッとお皿とフォークを奪い、アップルパイを半分に切る。
その半分をドラコはすぐに食べ終え、残りのアップルパイを一口サイズに小さく切りフォークで刺した後、私の口へと運ぼうとした。
私が恥ずかしさでドラコの提案を断ろうとすると、ドラコは勝ち誇ったような顔をして早く食べるんだと催促する。
私はドラコの押しに負けて口を開けて食べた。
そんな私たちの様子を皆はニヤニヤしながら見ていた。
フレッドとジョージはドラコをからかいながら、二階へと階段を駆け上って行った。
そのまま私がドラコに食べさせてもらってる片隅で……
アップルパイのような甘い匂い、雰囲気に包まれていた





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!