________7月末
早いもので夏季休暇に入ってもう1ヶ月が過ぎようとしていた。
そう、明日は待ちに待ってた日、ウィーズリー家へ行く日だ。
久しぶりに皆と会える嬉しさを噛み締めながら鼻歌まじりにトランクを開け大量の荷物を溜め込んでいると、誰かの階段を登ってくる音が聞こえた。
階段を登ってきていたのはドラコだった。
私はいつものようにドラコの元へ駆け寄って抱きつきに行こうとしたが、ママがいるから流石に気持ちをグッと堪えた。
そしてそんなドラコの右手には何やら何通かの封筒が握られている。
ママは手紙を受け取り、封を開けながら私の部屋を出て行き一階へと降りて行く。
ママが部屋から出るとドラコは私の横に座り、私宛の手紙を渡してくれた。
差出人の名前を確認すると、そこには"ロン・ウィーズリー"と書いてある。
まさか、あのロンから手紙が届くなんて。
私は嬉しさのあまり荷造りそっちのけで急いで手紙の封を開ける。
ドラコは私の肩に寄りかかり、そして一緒に手紙を読む。
「 あなたへ
やぁ、元気かい?実は…お願いがあるんだ!!
明日はお腹を空かせて来て欲しい……
ママが君たちに会えるのを楽しみにし過ぎてて
アップルパイを大量に作って家中に溢れてるんだ…
僕たち兄弟はもうアップルパイ恐怖症になりそうだよ
マルフォイにもよろしく頼む…!!
ロンより 」
ロン達は今頃お腹を苦しそうにしてるのかな、ジニーは太るからヤダって言ってるのかな?
それはそれで面白いな、なんて考えていたら横にいるドラコがボソッと小さく何かを呟いた。
そう言ってドラコは私の後頭部に手を当て、そのままキスをする。
確かに、明日から皆とずっと一緒だからもしかしたら2人きりで過ごす時間は少なくなるかもしれない。
なら今のうちに…と私は両手を広げてそのままドラコに抱きつき彼の胸に顔を埋めた。
私たちはまた顔を近づけキスをしようと……した時
部屋のドアから何やら視線を_________
そう、何と恐ろしい事にパパが部屋の扉の隙間から仁王立ちしている姿が見えたのだ。
p.s
その後うるさく騒がしいパパを見かねて私がママを呼び、パパがママに怒られたなんて話______
きっと言うまでも無い………
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!