第18話

双子と金髪の少年⑤
1,937
2023/03/19 06:29
 夜───グリフィンドール談話室───
あなた
──だからねマルフォイさんと勉強会するの!
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
それは──良かったわ
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
(好きな人が自分の部屋に来て何もしないなんて有り得るのかしら)
 ハリーとロンは顔を見合わせる。
ロン・ウィーズリー
ロン・ウィーズリー
行かない方がいいぜ──
ロン・ウィーズリー
ロン・ウィーズリー
絶対に──なぁ…
 ロンもあなたのことを心配しているようだ。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
もし…行ったら──
 ハリーは何か言いかけて首を振った。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
あなた…マルフォイの部屋に行っても──勉強だけ──するのよ
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
何かされたらすぐに逃げること。いいわね?
 ハリーとロンは激しく頷いた。
あなた
うん…。でもどうして?勉強だけだよ 笑
ロン・ウィーズリー
ロン・ウィーズリー
そうだと願うぜ…
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
"勉強だけ"なら…ね
ロン・ウィーズリー
ロン・ウィーズリー
好きな奴が自分の部屋にいて何もしない男がいるか? 
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
いや…襲われちゃうよ
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
少なくとも僕はそうすr
 ハリーが言いかけたところで


 ハーマイオニーが本でハリーの頭を


 バンッ!と叩いた。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
いたっ
 叩かれた所を擦りながらハリーは言った。
あなた
???
 急に叩かれたハリーを見てあなたは困惑した。
あなた
あっもう行かなきゃ
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
気をつけるのよ…?
 ハーマイオニーは心配そうに言った。
あなた
大丈夫だよ
あなた
じゃ、行ってくるね!
 そう言うとあなたは手を振り談話室を出ていった。


 だが──


 また扉が開いた。
あなた
ねぇ行き方わかんない…
あなた
あと……見つかったら怒られるよね…?
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
もう…笑
 ハーマイオニーは少し呆れ


 『世話が焼けるわ』とでも


 言いたいかのような顔だ。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
ハリーの透明マントはどうかしら?
あなた
そうだっ。ハリー、お願い出来る?
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
うん。大丈夫
 ハリーは透明マントを引っ張り出し──
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
じゃあ入って
 あなたを透明マントへ誘導した。
あなた
ありがとう
 ハリーとあなたの姿は消え、


 何も無い空間からあなたの『行ってきます』


 という声が聞こえた。


 そしてひとりでに扉が開いた。


 (ハーマイオニー達にはそう見えた。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなた
ここまで送ってくれてありがと
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
どういたしまして。あなた、気をつけてね…?
あなた
??うん…?
 そう言ってあなたは透明マントを抜け出した。


 すると──ガチャっと音がして──扉が開いた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
…あなた!
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
……っ……
あなた
あ…マルフォイさん!
 あなたは振り返りながら言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なんでポッターが居るんだ
 ドラコは不機嫌な顔をしながら言う。
あなた
ハリーに送って貰ってて
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
………
 ドラコは黙りこんでしまった。


 ───僕だってファーストネーム(ドラコ)で


 呼んで欲しいのに───。


 あなたに自分より親しい関係がいて


 しかもマントのに中に二人っきりというのもあって


 ドラコが黙りこまないわけがない。
あなた
マルフォイさん…?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
っ……あぁ
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
じ、じゃあねあなた
 ハリーはこの場から今すぐ離れたい気分だった。
あなた
じゃあね!送ってくれてありがとう!
 ハリーはマントに入りはい、消えた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
…行くぞ
あなた
う、うん…!
 男の人の部屋に入るのは初めてで──

 
 (あなたはハリー達の部屋にも入ったことがない。)


 ──あなたは緊張していた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
こっちだ
 ドラコは扉を開けて


 あなたが先に入れるよう、促した。うなが   
あなた
…ありがとう…
 あなたに続きドラコも部屋に入る。
あなた
わぁ…
 あなたはグリフィンドールとは全く違う


 ドラコの部屋にぼうっと見惚れる。


 スリザリンの談話室は地下室にあり


 ──ここはドラコの部屋だが──


 そのため、少しひんやりとしていた。


 ドラコの部屋もスリザリンカラーの


 緑色でまとめられていてグリフィンドールと同じく


 大きな天蓋ベッドが窓際にあり、横には


 緑っぽいランプが置かれ


 ベッドがぼうっと照らされていた。


 部屋は少し薄暗く、最初は怖いと感じたが


 時間が経つと


 落ち着いた空間と感じるようになった。


 ベッドの前には机が置かれてあった。


 あなたはすぐに、そこで勉強するんだと思った。


 (↑作者の想像です。)
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
何ぼうっとしてるんだ? 笑
 と、ドラコはからかうように言う。
あなた
え?あぁ…すごいなぁって
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
何がそんなにすごいんだ? 笑
 また質問だ。
あなた
だって私以外の寮の部屋入ったことないんだもん!
あなた
しかも男の子の部屋なんて…!//
 いざ声に出すと実感が湧き、あなたは少し照れる。
 あなたの照れ顔を見て


 ドラコはすぐに可愛いと思った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ふっ 笑
あなた
なっ何!?//
あなた
もう…!勉強教えてもらうために来たのに…//
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
やるぞ 笑
あなた
うぅー
 あなたは頬を膨らませてむすっとした顔をした。
作者
きゃーあなたちゃんかぁ↓わぁあ↑いぃ↑いー↓((バカにしてる?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなた
ここわかんない…
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
これはな──
 二人が勉強し始めて二時間経過していた。


 時はあっという間に過ぎ、もう時計の針は


 夜の十時を指していた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
───こうだ
あなた
わぁ…ほんとだこれで解けるんだ…
あなた
ありがとう!マルフォイさんの説明ってすごいわかりやすいね!
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
っふん。当たり前だ
 口ではそう言うものの、目を逸らし、


 口角は少し上がっている。


 あなたに褒められて嬉しいかったのが顔から


 溢れだしている。
あなた
あっもうこんな時間!私帰んなきゃ…!
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
っ…そうだな
 ドラコの目は少し悲しそうだった。
あなた
あ…えっとね…ひとつお願いしていい?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なんだ?
あなた
もうマルフォイさんって呼ばなくていいかなって
あなた
だから…ど、ドラコって呼んでもいい?//
 あなたはもじもじして恥ずかしそうに言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ふっ。 笑 そんなことか
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
いいぞ(僕も今言おうと思ってたところだ)
あなた
えっ、いいの…!?
あなた
やった!
 相当嬉しかったのか小躍りするあなた。
あなた
ありがとう!ドラコ!
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
っ!!//
あなた
顔、赤いよ?大丈夫…?
 そう言い、ドラコの顔をじっと見つめるあなた。


 ドラコはあなたに見つめられて


 さらに顔が赤くなる。


 もしかして熱…!?と思ったのか


 あなたはドラコのおでこに手を当てる。


 ドラコは自分の顔が熱いのであなたの手を


 とても冷たく感じてびくっと肩が上がってしまう。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
っだ、大丈夫だ//
あなた
そう…?
あなた
ならいいんだけど
 あなたはドラコが大丈夫だとわかって


 満面の笑みになる。
あなた
っていうかもう行かないと!(;`・ω・´)
あなた
今日はありがとね!
あなた
また大広間で会おう!
 あなたは手を振り去っていく。


 急に始まって急に終わった勉強会(?)


 ドラコとあなたの距離が近づいたのであった。
作者
ハリー氏は好きな人が自分の部屋に来た襲うらしいよ
 ♡240 ☆150 ありがとうございます!🎉

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