第41話
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時透無一郎side
柱の皆とあなたと甘味処に行ってから数日後
不死川さんとの合同任務になった。
鬼は難なく倒し、近くの藤の家に向かって泊まらせてもらうことになった。
お風呂から出て部屋に向かっていると不死川さんが部屋の前の縁側に座って夜空を見上げている。
星がキラキラと輝き、三日月も綺麗に見えている。
あなたはこういう風景は好きだろうか?
そんなことを考えた時、ふと思い出した。
僕より大人なんだ。
きっと分かる。
そう思って
そう言って不死川さんの隣に座った。
月を見たまま、そう答える不死川さん。
何だかドン引きされている。
そんなに変なことをしただろうか?
不死川さんも僕もあなたの事が「好き」
なら、僕は不死川さんに負けないように、
あなたの心を掴むだけだ。
あなたには色んな感情を教えてもらいたい。
他の人じゃ嫌だ。
あなたがいい。
時透無一郎side
不死川実弥side
時透にあえて火をつけてやった。
本当ならしらばっくれて突き放しても良かったがな。
この間抱っこしてやった時に恐れもせずに俺の胸筋突っついてきたし
他の柱にはないくらい砕けたような話し方をしてくれるからなァ
望みはあるはずだ。
年下の男なんかよりも年上の俺の方が包容力だってあるってことを思い知らせてやる。
それからあなたをしょっちゅうじゃねぇが見かける度に
食いすぎじゃね?
姉の方はもっと食うからまだいいのか.......?
あなたも変わらず世間話ではあるがあった事を話してくれる。
.......たまに時透の話が出てくるのが嫌になるが仕方ない。
あなたの周りじゃ数少ない相談相手だからなァ.......
いずれ時透の事が出てこなくなることを願うばかりだ。
不死川実弥side終了