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第75話

74
無一郎くんと仲直りしてからおよそ2週間後。





目の前には隊服がある。




あなた

.......

目を閉じ、考えるのは復帰について。





どんな理由であれ私は1度柱から退いた。





誇り高き「炎柱」から。





煉獄さんから受け継いだ「炎柱」だったのに。




あなた

.......




こんなに心が弱くて柱が務まるのだろうか。






他の柱の皆さんは強いのに。





私はすぐに弱音を吐いて逃げてしまった。





あなた

.......私なんかが、戻っていいのかな

ぽそ、と呟くと
時透無一郎
いいんじゃないの?
なんて声が聞こえた。




びっくりして後ろを振り返ると閉じていたはずの襖が開かれていて無一郎くんが立っていた。



あなた

なんで、




なんでここにいるの、と言おうとする前に部屋の中に入ってきて私の前に座ってぎゅうっと抱きしめてきた。



時透無一郎
あなたの事だから炎柱に戻っていいのかって悩んでいるんでしょ?
他の柱の僕たちが迷惑に思わないかとか
皆より実力が無いからとか
あなた

.......うん

時透無一郎
あなたは優しいからそう思っちゃうんだろうね
あなた

えっ

時透無一郎
柱の中じゃ実力ないかもしれないよ
けど充分に柱になり得る実力を持っているんだ
ずっと前に友達を助けていただろ?
普通の隊士なら逃げてる可能性だってあったのにあなたは逃げずに戦った
もっと強くなりたいならこれからなればいい
もっと煉獄さんの様になりたいなら煉獄さんに話を聞けばいい
あなた

無一郎くん.......

時透無一郎
僕なんかで良ければ幾らでも話を聞くし稽古相手にもなる
あなた

いいの?

時透無一郎
もちろんさ
無一郎くんは微笑んで
時透無一郎
だからさ、早く「炎柱」に戻ってきてよ
そう言って私の目をじっと見つめてきた。
時透無一郎
あと早く僕の事を好きになって欲しいかな(笑)
すぐにまたそう言ってきてへにゃりと笑った無一郎くん。




私は顔を真っ赤にして
あなた

.......ソウデスネ/////



って言うしかなかった。




時透無一郎
今日本部に行くの?
あなた

うん、まだお昼前だし.......
着替えたら行こうかなって.......

時透無一郎
そしたら一緒に行こうよ
それで甘味処行こ
あなた

でも任務.......

時透無一郎
大丈夫
あなたは気にしなくていいんだよ
頭をポンポンされ、優しく言ってくれた。



あなた

じゃあ着替えるね、ちょっとお部屋の前の縁側で待っててくれる.......?

時透無一郎
うん、着替え終わったら教えてね
そう言って部屋から出て襖を閉めてくれた。





無一郎くんが戻っておいでと言ってくれたのなら





私はまた柱に戻ろうと思う。





今度こそ、誇り高くて強い、皆に頼られるような炎柱に。








久しぶりに隊服に袖を通し、入隊祝いに貰った物を身につけていく。






だがしかし。







あなた

.......羽織はどうしよう




今手元にあるのは実弥さんから貰った真っ白な羽織。




無一郎くんと仲直りしたのに、実弥さんとは元の関係に戻ったのに。





羽織だけを持って襖を開け、
あなた

おまたせ、

時透無一郎
ん、
.......あれ、羽織着ないの?



こちらを見てそう言われた。




あなた

えっと.......
実弥さんとは元の関係に戻ったし、
前のは無一郎くんに無理矢理返しちゃったし、
これを着ていてもいいのかなって.......

気まずい雰囲気が流れる。





けど無一郎くんはケロッとした感じで
時透無一郎
貰ったやつなんだから着ればいいじゃん
ま、僕と恋仲になったらまたあれ着てくれればいいし
大丈夫、ちゃんとあれ取っておいてあるからさ
あなた

う/////

時透無一郎
そうだ
無一郎くんが胸元からあるものを取りだした。



どこかの神社の袋で
時透無一郎
これあげる
今度は返さないでよ?
そう言ってそれを渡してくれたから受けとり、中身を取り出すとそれは
あなた

お守り.......

時透無一郎
そ。
仲直りしてから任務先にあった大きい神社で買ったんだ
「必勝祈願」にしたんだ
僕も同じのを持ってる
お揃いにしたんだ
そういって首元のボタンを外して中から同じものを取り出して見せてくれた。



あなた

.......私、またもらっちゃっていいの?

時透無一郎
うん
あなた

ありがとう.......

首にぶら下げて胸元にしまい、羽織も着て無一郎くんと手を繋いで本部へと向かった。