第38話
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お店の前に到着するとお昼時ということもあって少し外で並んでいる。
中には案外早く入れた。
店員さんが私達を覚えていて、
席に案内され、窓際3つの席に座った。
私の隣には無一郎くん。
向かいに風柱様と.......き、杏寿郎お兄ちゃん。
あとは蛇柱様、水柱様、音柱様で1つ、
お姉ちゃん、蟲柱様、岩柱様、で1つとなった。
店員さんに
なんて言いながら嬉しそうにお品書きを置いていった。
私はぱんけえきを3種類頼んだ。
風柱様はまたちょこけえき。
無一郎くんは私のを一緒に食べるらしい。
杏寿郎お兄ちゃんは抹茶くりぃむが乗ったぱんけえきにした。
そして運ばれてきたのは.......
なんて言ってまたカップルストローの付けられたジュースを持ってきた。
そう言って無一郎くんは私の目の前に置かれたぱんけえきを指さした。
そう言うから私の目の前にあった生くりぃむとちょこれいとソース?が沢山かかったものを1口サイズに切り分け、
と言いながら無一郎くんにあーんした。
無一郎くんは素直にパクリ、と食べ
なんて言いながら私ももぐもぐ食べていく。
たまに無一郎くんのお口にも入れてあげ、食べていく。
呼ばれたので口に入ったぱんけえきを飲み込み、風柱様の方を見ると
ちょこけえきをフォークに一口分乗せてくれている。
ぱくりと口に入れてもぐもぐするとちょこけえきの程よい甘さが口いっぱいに拡がった。
なんて言って無一郎くんにもあげていた。
それを見ていた杏寿郎お兄ちゃんは
そう言って抹茶くりぃむが乗ったぱんけえきを1口くれた。
無一郎くんも貰っていて
そして、例のジュースだけが残った。
きゅるんっ♡と可愛い顔で見てくる。
そんな顔も好みですけどね?
お店の人に見られるのが嫌なんですよ.......
覚悟を決め、無一郎くんとそのジュースを飲んだ。
好いている相手がものすごく近い距離にいる。
自分の心臓の音が聞こえるんじゃないかってくらいにバクバクしている。
目を瞑ってごくごく飲み、完飲すると